学校に行けなくても “給食のお誘い” 「人との繋がりを実感してもらいたい」笑顔を届ける教育長【アスヨク!】

大鍋で煮込んでいるのは具材たっぷりのカレー。ここは八王子市が運営する「給食センター」だ。実はこの給食センターでは毎日、ある“おもてなし”を行っている。

「決してひとりぼっちじゃない」無料給食で伝えたいこと

八王子市が運営する給食センターが行っているのは、様々な事情で学校に行けない子どもたちに無料で給食を振る舞う「ランチのお誘い」だ。

「美味しそう!こういう姿(調理風景)を見てもらいたいのも、子どもたちに来てもらいたい理由の一つ」

こう話すのは、発起人の八王子市教育長、安間英潮(やすま・ひでしお)さん。40年以上教育の現場に携わってきた安間さんは、すべての子どもたちに「給食の思い出を作ってほしい!」と「招待状」を作り、活動を始めた。

「ふらっときて食べられる。それに価値があるんだと」

この日給食を食べにきたのは、お母さんと一緒に訪れた、小学4年生の女の子。

給食センターには、子どもたちからのたくさんのメッセージもある。

この「ランチのお誘い」がきっかけで、学校に行くことができた子もいるそうだ。

安間さんが給食を通じて子どもたちに伝えたいことは……。

「ただ単に食べるだけじゃなくて、人との繋がりを実感してもらいたい。大人は君たちをちゃんと見てるよ、決してひとりぼっちじゃない」

給食を通じて、子どもたちに人との繋がりを感じてもらうための安間さんの活動はあすも続く。
(「イット!」4月22日放送より)

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