ブロンコスが海抜とデンバーの山頂から着想を得た新ユニフォームを発表

デンバー・ブロンコスの新ユニフォーム【NFL】

25年以上の時を経て、デンバー・ブロンコスがユニフォームをアップデートしている。

現地22日(月)、ブロンコスが新しいユニフォームを発表し、1997年シーズンから着用していたユニフォームを正式に廃止した。ブロンコスの新ジャージーは3種類で、ホームで着用するサンセットオレンジのシャツ、ロードゲームで着用するサミットホワイトのシャツ、そしてネイビー、白、オレンジの3色で構成されるパンツと組み合わせられるミッドナイトネイビーのオルタネート(代替)ジャージーを披露。今回の変更には、ネイビーと白の新ヘルメットも含まれており、ブロンコスが初めてスーパーボウルに出場した1977年シーズンを彷彿(ほうふつ)とさせるような、待望のスローバックキットが用意された格好だ。

新ユニフォームには、これまでも採用され、新デザインにも引き継がれているロゴの線画と、デンバー地域のロッキー山脈の風景の両方からインスピレーションを得た、山頂をかたどったものが両肩の部分にあしらわれるなど、地域特有のディテールが多数採用されている。

「ご紹介しよう・・・ザ・マイル・ハイ・コレクション

ユニフォームに施された地理的なディテールはそれだけではない。ブロンコスはユニフォーム全体に上向きの三角形を取り入れており、そうした三角形は、伝統的なブロック体の数字と、1997年から2023年まで使用していた特徴的なフォントを融合させることを意図した、カスタムフォントが採用されたジャージーナンバーの中にも模様として描かれている。ヘルメット裏側の下部から頭頂部にかけては、三角形の集合体で構成された縦模様があり、袖の下にもジャージーの脇に沿って3つの三角形が並んでいる。三角形の意味はシンプルで、海抜約1マイルのところにあることからマイルハイシティと呼ばれるデンバーの状態を示している。この環境では、対戦相手は飛行機を降りた瞬間から高度に対応しなければならない。

ブロンコスはヘルメットにも変更を加え、標準のネイビーシェルとオルタネートのホワイトシェルはどちらもメタリックサテン仕上げとなっている。1997年に『Nike(ナイキ)』とブロンコスがユニフォームのデザインを一新してから採用されていた、先の尖った縦模様はなくなり、代わりに前述した三角形の集合体で構成されたストライプが、ネイビーのヘルメットにはオレンジで、白のヘルメットにはネイビーで描かれている。

ネイビーのヘルメットはオレンジと白のジャージーに、白のヘルメットはネイビーのオルタネートユニフォームに合わせるとチームは述べているが、ネイビーのヘルメットをネイビーのジャージーに合わせ、ロードユニフォームをオールホワイトにするシナリオも容易に考えられる。

デンバーが海抜1マイルの高地にあることを思い出させるのに、三角形だけでは不十分だとすれば、ヘルメットのノーズバンパーを見れば十分だろう。ブロンコスはネイビーのヘルメットにも白のヘルメットにも、“5280”という数字(5,280フィート/1マイルを意味する)をバンパーに掲げ、ネイビーのパンツにおけるオレンジと白、白のパンツにおけるオレンジとネイビーの、2色のパンツストライプの中にもこの数字(および、それに付随して三角形)をあしらっている。

「1977年のクラシックが・・・復活!」

スローバックヘルメットは、いきり立つブロンコが中に描かれた“D”のロゴがついた、より鮮やかな青色のシェルと、白・オレンジ・白のヘルメットストライプ、白いフェイスマスクが特徴だ。このシェルは、1977年のユニフォームを意識してデザインされたオレンジのジャージー、白のパンツ、青のソックスを引き立てる。こうしたユニフォームはブロンコスが初めてスーパーボウルに出場したときに着用していたユニフォームから着想を得ているが、多くのファンは元クオーターバック(QB)ジョン・エルウェイがブロンコスを何度もスーパーボウルに導いていた時代を即座に連想するだろう。ブロンコスはその後、ユニフォームを変更して挑んだ1997年シーズンに初めてスーパーボウル制覇を成し遂げている。

ブロンコスはNFLで最も長く着用されたユニフォームセットの1つを所有し、ユニフォームのトレンドにおける複数の異なる時代を超えて、かつては信じられないほどユニークだと見られていたスタイルを貫いていた。しかし、ブロンコスは2024年こそリフレッシュする時だと判断し、新しいマイルハイ・コレクションが自分たちを新たな高みへと導くことを期待している。

【RA】

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