実験を通し聴覚について考える催しが育英西高校で開かれました。
この催しは理工系の女性人材を育成するプログラムの一環で開かれたもので、国公立大学への進学を目指す高校1年生およそ30人が参加しました。はじめに奈良女子大学で理工系を専攻する学生が、大学での研究内容などについて紹介しました。その後、科学や技術を通し新しい教育のあり方を考えようと奈良女子大学に設置されたSTEAM・融合教育開発機構の犬伏雅士特任教授による軟骨伝導の実験が行われました。軟骨伝導とは私たちが普段音を聞くときに使う鼓膜の振動ではなく軟骨を使って音を聞くもので、第3の聴覚経路として2004年に世界で初めて日本で発見されました。
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実験では、体育館の床に振動を流して音を聞く空間音響システムが使われ、生徒たちは耳を塞いだ状態で寝そべり、床に耳をあてました。そして軟骨を通して伝わる音を初めて体感し、聴覚について関心を深めていました。
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