「張り子の寅」にアクシデント「アレンパ」は? 信貴山朝護孫子寺から阪神へ寄贈

プロ野球・阪神タイガースのベンチにお守りとして置かれている「張り子の寅」。先日、アクシデントがあり、寄贈した信貴山朝護孫子寺では20日まで、ある祈祷が行われました。

平群町にある信貴山朝護孫子寺は聖徳太子が毘沙門天からご利益を受けたのが寅の年の、寅の日、寅の刻だったことから寅に縁が深い寺として知られており毎年、多くの阪神ファンが参拝に訪れています。寺では、その縁から球団に必勝祈願を行った「張り子の寅」を2005年から寄贈しているといいます。しかし、3月下旬に送った4代目の「張り子の寅」にアクシデントが・・・。

信貴山朝護孫子寺 松井介澄 法務主任

「4月10日の広島戦で打球がベンチに飛んできて、そのボールがこの寅に当たったと、最初は縁起が悪いなと思ったんですけど、この右端に書かれたこの「アレンパ」っていう文字が、書かれていた部分だけはしっかりと残ったので、それを不幸中の幸いで希望だなっていうふうに思っています」

足や耳が取れてしまうも、優勝を意味する「アレ」と「連覇」をかけた「アレンパ」と書かれた足は取れず、寺の法務主任・松井さんは、運命的なものを感じたといいます。故障により無念の戦線離脱となった4代目の「張り子の寅」。寺では14日からあることを始めました。

信貴山朝護孫子寺 松井介澄 法務主任

「こちらが新しく祈願された寅になります。新しい寅のお腹には「勝」と大きな字と「アレンパ」という字がしたためられています。この「勝」と大きく書かれた字がですね、勢い余って寅の柄のようにはみ出して、強い気持ちで書かれています」

寺はすぐに4代目に替わる5代目を用意。寅の日の20日まで祈祷を行いました。

球団史上初となる連覇に向け、4月26日のヤクルト戦までには球団に送られるということです。

信貴山朝護孫子寺 松井介澄 法務主任

「チームの皆さんの願いは連覇だと思うので、その手助けとなるような支えになってもらえたらなと思っています。」

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