「この美しい景色の中に…悲しみが残るのはすごく残念」漁港で手を合わせる人も 知床観光船沈没事故から2年 ―全国から約2600の献花寄せられる 当時の現地対策本部で“被害者追悼式” 北海道斜里町ウトロ

4月23日、追悼式が行われる北海道斜里町ウトロにある斜里町漁村センター前です。こちらの会場では、特設の献花台が設置されていて、23日午前10時に白いユリなどを手にした地元住民らが訪れました。訪れた人からは、亡くなった人への追悼の思い、そして、地元知床の観光復活を願う、そんな声が聞こえました。2年前の2022年4月23日午前10時、ウトロ漁港から観光船「KAZU1」が出航しました。そのウトロ漁港でも4月23日、花を手向ける人の姿が見られました。「本当にこの美しい(知床の)景色の中に、悲しみが残るのはすごく残念と思っているので、早く思いが晴れてくれればいい」(漁港を訪れた人)斜里町には、事故発生から約2600の献花が全国から寄せられています。事故発生当初、遺族らへの対応をする現地対策本部があったこの場所で、午後1時から追悼式が行われます。関係者や家族ら約100人が集まる予定です。

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