HYBE、独立を試みた証拠を確保?ADORの内部資料に「最終的に抜け出す」

写真=ADOR

NewJeansが所属しているHYBE傘下のレーベルADORが、独立を試みたと提起された中、ADORの代表を務めるミン・ヒジンが反論した。

23日、ミン・ヒジン代表はある韓国メディアとのインタビューで「ADORの経営権奪取を試みたことはない。私が持っている18%の持分で経営権を奪取することはできない」とコメントした。

しかしこの日、報道によると、HYBEはADORが経営権分離を試みる方案を整理したとみられる内部資料を発見したことが伝えられた。

この資料には「HYBEが私たちに手出しできないように」「最終的に抜け出す」などの内容が含まれていたという。「最終的に抜け出す」というのは、経営権独立を遂げるという意味であると解釈される。

また、ミン・ヒジン代表の側近と知られるA氏は、今年の初め、ADORに移る前に、HYBEに関する大量の情報をダウンロードしたことが知られた。また、ADORに移った後も企業決算情報などをダウンロードしたという。仮にこの情報を外部に流出した場合、不正競争防止法による営業妨害とみなされる。

これに先立って22日、HYBEはADORが経営権を手に入れ、独立を試みているという疑惑を提起し、監査に着手した。HYBE側は、ミン・ヒジン代表などが本社から独立しようとする状況を確認し、関連の証拠収集に乗り出した。

監査チームはADORの経営陣の業務区域を訪れ、会社の電算資産を回収し、対面陳述の確保に出た。これと共にHYBEは、事実が確認された場合、法的措置に出る方針であることを知らせた。

現在、HYBEはミン・ヒジン代表を含むADORの経営陣に監査質疑書を送り、ミン・ヒジン代表に辞任を要求した状態だ。監査質疑書の回答期限は本日(23日)までであることが伝えられている。

ADORは2021年、HYBEが資本金161億ウォン(約18億円)を出資して設立した会社だ。過去にSMエンターテインメントで人気アイドルグループらを手掛けたミン・ヒジンが、ADORの代表を務めている。ADORは2022年にNewJeansをデビューさせた後、売り上げ1,103億ウォン(約124億円)を記録した。

ADORは、HYBEが持分80%、ミン・ヒジン代表が18%を保有している“2大株主”だ。残りの持分2%は、ADORの他の経営陣が保有している。

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