【F1】暴言ストロールに現役ドライバーからも苦言 ピアストリ「他の全員は衝突しなかった」

マクラーレンのオスカー・ピアストリ(ロイター)

21日に行われたF1中国グランプリ(GP)で発生したアストンマーティンの〝ドラ息子〟ランス・ストロールの追突&逆ギレ騒動を巡って、ついに現役ドライバーからも批判の声が上がった。

ストロールはセーフティーカーが入って隊列が組まれていた27周目に、コーナー手前で脇見運転したことでブレーキが遅れ、前にいたダニエル・リカルド(RB)に追突。リカルドのマシンは浮き上がって底部分に深刻なダメージを負い、その影響でリタイアの憂き目にあった。

F1ドライバーとは思えないまさかの凡ミスだが、ストロールは事故直後に無線で「このアホが急ブレーキをかけやがった」と逆ギレ、10秒のペナルティーが科された裁定にも「信じられない、まるでジョークだな」と暴言を連発した。

被害者のリカルドはレース後、ストロールから受けた暴言に激高。波紋が広がっている。

各国メディアでも大々的にこの件が報じられて批判が高まる中、オーストラリアメディア「WWOS」はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が公然とストロールを批判したと報じた。

ピアストリは、ストロールが衝突は他のドライバーのせいで避けられなかったと主張していることに対して「他の全員は互いに衝突しなかったじゃないか」とバッサリ。続けて「ああいう種類のカーブのあるコーナーでは、常にそれ(他車のブレーキング)を予測する必要があると思う」とまさにド直球の〝正論〟で、ストロールに苦言を呈した。

F1界で肩身が狭くなるばかりのストロール。一度は契約延長の方針を固めたアストンマーティンも、翻意につながることがあるかもしれない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社