TVアニメ「アリス・ギア・アイギス Expansion」リアルイベントをレポート!沼倉愛美さん、根本京里さんら出演キャストが作品を振り返る

TVアニメ「アリス・ギア・アイギス Expansion」のリアルイベント「『アリス・ギア・アイギス Expansion』成子坂製作所(仮)定時株主総会」が2024年4月14日に東京・有楽町よみうりホールで開催された。

TVアニメ「アリス・ギア・アイギス Expansion」が2023年4月に放映されてから1周年を記念して行われた本イベントでは、キャストによるトークコーナーおよびオリジナルシナリオのアフレコ朗読劇、OP/ED歌唱アーティスト・挿入歌歌唱キャストによるミニライブステージが行われた。本稿では、昼公演のレポートをお届けする。

■出演(敬称略)

キャスト

沼倉愛美(比良坂夜露/山野薫子 役)
根本京里(高幡のどか 役)
谷口夢奈(下落合桃歌 役)
松井恵理子(四谷ゆみ 役)
大和田仁美(蛙坂来弥 役)
田澤茉純(宇佐元杏奈 役)

ミニライブ

鈴木愛奈(OPテーマ)
堀内まり菜(EDテーマ)
下落合桃歌(cv:谷口夢奈)(挿入歌)

MC:儀武ゆう子(富田海良 役)
ゲスト:花井宏和 監督

MCの儀武さんによる進行のもと、まずは大きな拍手に迎えられるかたちでキャストが登壇。冒頭から「アリス・ギア・アイギス(以下、アリスギア)」サプライズ発表はないというぶっちゃけもありつつ、会場にいる隊長(※「アリスギア」のファン)たちへの質問なども挟みつつ、イベントはスタートとなった。

まずは監督の花井氏も加わり、各キャラクターの魅力を掘り下げる「成子坂製作所(仮)へようこそ!キャラクター紹介!」のコーナーに。

沼倉さんは夜露と薫子の二役を演じているということで、それぞれを“大きな子”“大きな人”と表現。夜露は真っ直ぐな性格からくる器の大きさ、薫子は成子坂製作所を支える縁の下の力持ち的なポジションという意味合いになっているよう。また、アフレコ時に一人二役を同時に収録したことが明かされると、今回のイベント内でも第4話「お祭り騒ぎだヨ!成子坂!(準備編) /お祭り騒ぎだヨ!成子坂!(当日編)」の一場面の掛け合いを再現することになり、その演じ分けに会場からも大きな拍手が上がっていた。

アニメからの登場となったのどかについて“ふつーな子”だという根本さん。演技としては早口でまくしたてるシーンも多く、コメディな部分が目立つものの、花井氏曰く人間臭い面を持っているという。桃歌を“いじってもOK!なんだかんだ愛される子”と評した谷口さんが作中でまさかの演歌「中野慕情」を歌唱したことに触れると、花井氏はシナリオの初期段階で「下落合桃歌殺人事件」というタイトルと、曲を作る流れは決まっていたというエピソードを披露した。

“借金お姉さん やる時はやる”という一言でゆみを表現した松井さんは、少し古めのネタを差し込んでくるのが印象的だが、台本で“もしもし”となっていた部分をテストで“しもしも”と言い換えたものの、さすがにまずいかもと本番では戻したところ、放送時にはテストのテイクが採用されたという、収録時のエピソードからも、コメディとしてのライブ感が伝わってくる。そして、ゲームの収録時から来弥が使う“アーバン流忍術”とはなにかを考えていたという大和田さんは、アニメで映像として可視化されたことによって解像度が上がり、“ちゃんと忍者やってる子”だと思ったそう。

アニメ中ではアナウンサーとしての姿が主だった杏奈について田澤さんは、そうした姿を通じた“ストイック”な部分が印象的だったよう。一方で、アフレコ時にはそのプロ意識の強さゆえ、花井氏からもう少し杏奈としての素を出してほしいというオーダーがあったそうだ。そして、アニメから登場した海良役の儀武さんは、“姉御肌の頼れる人妻”ということで作中には出てこなかった新婚の設定に触れつつ、途中からは兼役として演じた、2話で登場の怒っていた店主の妻の話題などに展開していた。

隊長から寄せられたメッセージでは、のどかのお姉さんはどんな人物なのかという質問が。作中では語られることはなかったものの、花井氏によると設定はしっかりと考えていたそう。いわゆる“できる子”である姉と比較されることへの反発から本編の行動につながっていること、あえて家族関係などには想像の余地を持たせていることなどに言及していた。

そんな濃いトークが繰り広げられた結果、予定していたバラエティコーナーが急遽カットになり、報酬であるプレゼントの抽選だけ行われるというドタバタもあったが、そこも「アリスギア」ならではだ。

続く朗読劇では、誘拐されて地下室に閉じ込められるというシチュエーションで、作中でも印象的だった大塚芳忠さん(磐田宗一郎役)によるユーモアのあるナレーションや、夜露とのどか、ゆみと来弥の入れ替わりによる演じ分けで会場の笑いを誘う。極めつけは解決編と思しき状況で、いきなりサスペンスドラマばりの映像とともに谷口さんが「中野慕情」を生歌唱するというサプライズも。結局何も解決しないままぶん投げで終わる、破天荒さを楽しめるものとなっていた。

その流れのままミニライブコーナーとなり、鈴木さんがOPテーマ「Dash and Go!」、堀内さんがEDテーマ「Just a little bit」をそれぞれ歌唱。作品ともリンクした楽曲を、ハツラツとしたパフォーマンスで表現していた。

さまざまな告知を経て、最後はOVAのエンディングテーマである「ココロふわり」を全員で歌い上げると、キャストを代表して沼倉さんが隊長に向けてこれからも支えてほしいと呼びかけ、イベントは締めくくられた。

(C) Pyramid,Inc. / COLOPL,Inc. (C)Pyramid,Inc./成子坂製作所


© 株式会社イクセル