糸満ハーレー「アヒル取り競争」で祭り関係者を不起訴処分

糸満市の伝統行事「糸満ハーレー」で行われる「アヒル取り競争」が動物の虐待にあたるとして、行事委員長の男性らが動物愛護法違反の疑いで刑事告発された件で、男性が不起訴処分となったことが分かりました。

糸満ハーレーは、旧暦の5月4日に豊漁や航海安全を祈願して行われる伝統行事です。

この中で、海に放たれたアヒルを捕まえる「アヒラートゥエー」が動物虐待にあたるとして、動物の保護活動を行う東京のNPO法人「アニマルライツセンター」が、糸満ハーレーの行事委員長ら祭りの関係者複数人を刑事告発していました。

那覇地検は今月18日付けで、行事委員会の東恩納博委員長を不起訴処分としたことが分かりました。

東恩納委員長によりますと、処分理由について検察は「糸満の旧暦文化を重んじる行事であり、動物虐待にならないよう配布物や会場放送などで注意していた」などと説明したということです。

東恩納委員長は、今年度の「アヒラートゥエー」の開催については、来月の行事委員会で協議するとしています。

一方、告発したアニマルライツセンターは「不起訴になったことは残念。今後、生きたアヒルを使わない方法など、大きな改善を求めたい」とコメントしています。

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