BMW、燃料電池車「iX5 ハイドロジェン」の実証実験を2024年も実施 得られたデータは今後の車両開発に反映

by 編集部:小林 隆

2024年4月23日 発表

燃料電池実験車両「iX5 Hydrogen」

ビー・エム・ダブリューは4月23日、燃料電池実験車両「iX5 Hydrogen(アイエックスファイブ・ハイドロジェン)」の日本における実証実験を2024年も引き続き実施すると発表した。

BMWグループは現在、ガソリンエンジン車、クリーンディーゼル車、外部からの充電も可能なプラグインハイブリッド車、電気モーターによるアシストを得られる48Vマイルドハイブリッド車、電気のみで駆動する電気自動車など、複数のパワートレーンを提供している。

その中で燃料電池車は新たなパワートレーンの1つとして注目を浴びており、BMWグループは2011年からトヨタ自動車と燃料電池車の基礎研究を共同で行なっている。水素を燃料とする燃料電池車は、燃料の充填に時間をかけずに長距離走行を可能とするのが特徴の1つで、iX5 Hydrogenの場合、燃料である水素が空の状態から約3分程度の充電で約500kmの走行を可能にしているという。

2023年にスタートした実証実験は公道での走行を中心に行なわれ、東京都内での走行にとどまらず、水素エネルギーに注力している福岡県と大阪府でも実証実験を実施。取得したデータはすべて本国の開発チームと共有し、今後の車両開発に反映される予定としている。

2024年も引き続き実証実験を行ない、官公庁や行政機関、大学を訪問し、各方面の専門家の視点から製品に対するフィードバックを得ると共に、一般の公道試乗も予定するとのこと。

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