偽電話詐欺、約10件防いだコンビニ また店員に感謝状 福岡・大牟田署

福岡県警大牟田署は18日、偽電話詐欺を防止したとして、大牟田市田隈のローソン大牟田不知火プラザ店の店長代理、筒井歩さん(42)=同市=に感謝状を贈った。

署などによると3月29日、電話で指示されて店を訪れ、37万円分の電子マネーカードを購入しようとした市内の70代男性に詐欺の可能性を説明。署に通報して被害を防いだ。

贈呈式後、山内健次署長は「機転の利いた行動に感謝する。疑わしい場合は通報を」と謝意を示した。筒井さんは「被害を防げて良かった。同僚にも共有して今後も防止に協力したい」と力を込めた。同店ではここ数年、同様の事案が約10件発生したが、声かけで防いでいるという。

署によると、今年に入って2月末までに県内では84件(前年同期比4件減)の偽電話詐欺が発生。被害額は約1億8180万円(同約5370万円増)となっている。 (金田達依)

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