「後半に本領発揮」「重要な役割を果たした」遠藤航、現地の評価は最高タイから単独最低までメディアによって様々!「13回のデュエルで7回も負け…」

現地時間4月21日に行なわれたプレミアリーグ第34節で、リバプールはフルアムを3-1で下し、3試合ぶりの白星を飾った。

直近の4試合で1勝1分け2敗、唯一の勝利を挙げたヨーロッパリーグ準々決勝アタランタ戦(1-0)でも合計スコア(1-3)で敗退の憂き目を見るなど、ここにきて勢いが止まった感がある「レッズ」だったが、このアウェーマッチではトレント・アレクサンダー=アーノルドの鮮やかなFKによる先制点、1-1とされてからのライアン・フラーフェンベルフ、ディオゴ・ジョッタのゴールで、快勝を収めている。

アタランタ戦はベンチで90分間を過ごした遠藤航は、公式戦2試合ぶりの先発出場を果たし、定位置のアンカーとしてフル出場。ボールタッチ86回、パス76本(成功69本)、ドリブル2回(成功2回)、空中戦4回(勝利3回)、タックル4回(成功1回)、クリア2回、インターセプト1回、ボールロスト1回、ファウル3回、ドリブルで抜かれた回数3回というスタッツを記録した。
自身のSNSで「勝点3」を喜んだ遠藤について、ユルゲン・クロップ監督は「少し低調だったが、後半は何というプレー! 非常に役立った」と評価し、クラブの公式サイトは「ジャレル・クアンサーと遠藤は後半のレッズが試合をコントロールするキーマンとなった」と伝えている。

現地メディアの評価では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』が10点満点の採点でチーム2番目タイの「7」を与え、日刊紙『Daily Mail』は「前半は不注意で何度かポゼッションを失ったが、ハーフタイム明けはずっと良くなった」と評し、採点は「6.5」とした。

『Evening Standard』紙の採点は及第点の「6」で、寸評は「いつもより控えめだったが、依然として相手チームからボールを奪うことに献身的だった」と記述。スポーツ専門サイト『GIVEMESPORT』も同採点とし、「試合のリズムをコントロールする上で役立ったが、特筆すべきことは何もなかった。下がり目のMFとしては、典型的なパフォーマンスだった」と、そのプレーを振り返っている。 同じく「6」を付与したサッカー専門サイト『90min』は、「忙しく動き回ったが、この数か月で見せたほど効果的なプレーはなかった」。それ以上に厳しかったのは『Football Insider』で、「遠藤は再び中盤で汚れ仕事を任されたが、13回のデュエルで7回も負けてしまい、日本代表選手にとっては最も優れたパフォーマンスとは言えなかった」とネガティブに評し、採点は単独最低の「4」とした。

リバプールの地元メディアでは、総合サイト『Liverpool World』が「7」の高採点を与え、「外部からの一部の意見に反し、彼は賢明な補強となっている」と改めて遠藤の価値の高さを強調し、日刊紙『ECHO』はさらに高い「8」というチーム最高タイの採点とし、以下のように寸評を綴った。
「序盤、ポゼッションの際に時折問題が生じたが、常に攻撃を仕掛けようとし、後半には本領を発揮し、チームの素晴らしいパフォーマンスにおいて重要な役割を果たした。彼はボールを奪い、素早く味方に繋いでみせた」

最後に、リバプールのクラブ専門サイト『THIS IS ANFIELD』の採点は「6」止まりだったが、「遠藤にとっては厳しいシーズンの時期に入っており、時折疲れた様子を見せている。何度かボールを奪われるという失敗を犯したが、基本的にそのプレーは整然としており、試合が進むにつれて良くなっていった」と、ポジティブな点も挙げられている。

構成●THE DIGEST編集部

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