コモドドラゴンがイラクの村に襲来し羊21頭を捕食 地元羊飼いが動画を撮影

コモドドラゴンらしき生物(イラクメディア「964メディア」から)

謎の巨大生物がイラクのドホーク県のサルスラ村を襲い、これまでに21頭もの羊を捕食し、村を危機に陥れている。イラクメディア「964メディア」が先日、報じた。

21頭の羊を食らうほどの謎の巨大生物がたびたびサルスラ村を襲った。地元の羊飼いオマール・アリ・スルジさんがその生物を発見した。

「5年前に見たことがあるが、その時はもっと小さかった。今回は驚くほど大きかった。犬を使ってヤツを捕まえようとしたが、非常に速くて機敏で、私たちが近づくとすぐに逃げるので追跡は無理だった」と語る。

スルジさんは撮影に成功した。犬が吠えかかっているにも関わらず、まったく気にする様子はなく、悠々と草原を歩いている。

村の危機に地域の森林警察が緊急対応を始めた。ドホーク森林警察署長であるサルバズ・アブドラ氏は「私たちは現在、徹底的な調査を行うためにチームを派遣している。主張が正当化されれば、この生き物をどこかに移すための措置が講じられるだろう」と話した。

この生物はコモドオオトカゲ(コモドドラゴン)とみられる。最大3メートルにもなる巨大なトカゲで、イノシシ、ヤギ、スイギュウをも捕食するという。しかしインドネシアのコモド島などが原産で、なぜイラクにいるのかは謎。1975年のワシントン条約発効前に、近くの動物園で飼育されていたものが野生化し繁殖した可能性や、コモドオオトカゲの亜種の可能性などが指摘されている。

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