マイクロソフト、「Snapdragon X Plus」を搭載した「Surface Pro 10」のベンチマーク結果が出現

Image:Microsoft

マイクロソフトは3月、AI PCと位置づける「Surface Pro 10 for Business」および「Surface Laptop 6 for Business」を発表した。これらはインテルの最新プロセッサーCore Ultraを搭載しているが、後日にクアルコム製「Snapdragon Xシリーズチップ」を搭載したコンシューマー向けモデルを投入すると噂されている

そのうちSurface Pro 10の「Snapdragon X Plus」搭載バージョンと思しきPCのベンチマーク結果が発見された。

未発表のWindows PC製品に詳しいWindows Latestは、「OEMMN OEMMN」という謎のデバイスが人気ベンチマークアプリの投稿サイトGeekbench Browserで見つかったと報告。そこでは「Snapdragon X Plus」や、CPU10コアが搭載されていることが確認できる。テストOSはWindows 11 24H2であり、RAMは16GBである。

さらにWindows Latestは、今後のSurface製品の開発コード名を入手したと主張。たとえば「OEMBR」はSnapdragon Xシリーズチップを搭載したSurface Laptop 6、「OEMMN」はSurface Pro 10とのことだ。

そしてSnapdragon X Plusは、クアルコムのWindowsノートPC向け最上位チップ「Snapdragon X Elite」の廉価版とみられるバージョンである。12のCPUコアが10に減らされるとの噂話と、今回のベンチマーク結果とは一致している。

今回のベンチマーク結果は、2つの可能性を示している。1つは、Surface Pro 10(OEMMN)にSnapdragon X Eliteを搭載したハイエンド版と、Snapdragon X Plusのミッドレンジ版の2種類があること。ないし、Surface Pro 10にはSnapdragon X Plusが採用され、Surface Laptop 6にはSnapdragon X Eliteが積まれるという展開である。

また、今までSnapdragon Xシリーズチップ搭載モデルのベンチマーク結果には、RAM 16GB以下のものが見つかっていない。こちらはWindows 11の次期大型アップデート24H2の目玉機能である「AI Explorer」がRAM 16GB以下では動かないとの解析結果とも符合している

これらの情報を総合すると、今後のSnapdragon Xシリーズチップ搭載SurfaceはRAM 16GB以上となる可能性が高い。それは高性能にも繋がる反面で、ベースモデルまで高価になることにも繋がりうるだろう。

マイクロソフトは5月20日(米現地時間)、「ハードウェアとソフトウェアにまたがるAIビジョン」に関する特別イベント」を開催予定であり、その場でSnapdragon版Surfaceをお披露目すると予想されている。その性能もさることながら、価格にも注目したいところだ。

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