競歩新種目「混合団体」でパリ五輪切符獲得、日本代表が帰国 銀メダルの池田向希・岡田久美子組「クリアできて良かった」

世界競歩チーム選手権の混合団体で2位に入り、帰国した池田向希(右)岡田久美子組

陸上の世界競歩チーム選手権(トルコ・アンタルヤ)で、混合団体2位になった池田向希(旭化成)岡田久美子(富士通)組ら日本代表が23日、成田空港に帰国した。

パリ五輪予選を兼ねた男女ペアによるリレー形式の混合団体で、日本は二つの五輪出場枠を獲得。既に個人種目の20キロ男子で五輪代表を決めている池田は「日本チームとして最大2枠を目標にしていたので、クリアできて良かった」と胸をなでおろした。

42・195キロを4分割し、交互に2度ずつ歩いてリレーするルールのため、それぞれ一度ずつ歩かない時間帯ができる。岡田は「血糖値がどんどん下がってしまうので、リカバリー中はすぐエネルギーを補給し、血糖値を上げて2本目に備えた」と振り返った。

男女とも個人種目と混合団体は中5日と間隔が短い。池田は「どれだけ回復できるか。男子の場合は(選手)層が厚いので、フレッシュなメンバーもいるという心強さはある」と両種目への参戦には慎重な姿勢。日本陸連の今村文男シニアディレクターも個人とリレーの代表を分けた方が「メダルにより近くなる」と持論を説きつつ「(日本代表団)全体の人数が限られているので」と代表選考に頭を悩ませた。

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