インテルが3季ぶりスクデット獲得! 主将ラウタロ・マルティネスの目には涙「僕たちはとても一生懸命働き、そしてとても苦しんできた」

写真:主将としてチームをけん引してきたインテルのラウタロ ©Getty Images

現地時間4月22日にセリエA第33節が行われ、ミランとインテルが対戦。インテルが2-1で勝利し、3シーズンぶり通算20回目の優勝を確定させた。

宿敵との“ミラノ・ダービー”は、前半18分に左コーナーキックからゴールが生まれる。イタリア代表DFフェデリコ・ディマルコがボールを蹴ると、最後は同DFフランチェスコ・アチェルビが反応してヘディングシュートを突き刺し、インテルが先制に成功した。

後半開始早々の49分にはインテルに追加点。フランス代表FWマルキュス・テュラムが強烈なミドルシュートを突き刺し、ミランとの点差を2点に広げた。80分にはミランのイングランド代表DFフィカヨ・トモリにゴールを決められて1点を返されるも、2-1で逃げきって今季のスクデットに輝いた。

通算20回目のスクデット獲得は、36回のユヴェントスに次ぐ単独2位の記録。5試合を残しての優勝は、昨季のナポリや2018-19シーズンのユヴェントスらと並ぶセリエA最速タイ記録となる。また、イギリスのデータ分析サイト『Opta』によると、インテルは2006-07シーズンにも5試合を残してスクデットを獲得しているため、優勝の最速記録を二度達成したセリエA史上初のクラブとなった模様。さらに、都市間のダービーで優勝が確定したのは歴史上初のケースだという。

イギリスのスポーツ専門ビデオ・オン・デマンド・サービス『DAZN』は、試合後にインタビューへと応じたアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスのコメントを紹介。“ミラノ・ダービー”に先発フル出場してチームの勝利と優勝確定に大きく貢献したインテルのキャプテンは「僕たちはとても一生懸命働き、そしてとても苦しんできた」と涙を流しながら語った。

ラウタロは「ファンはいつも僕たちを後押ししてくれる。勝利は彼らのため、そしてチームスタッフ陣のためでもあるんだ」と、支えてくれた人々への感謝の意を伝えた。また、チームを優勝に導いたシモーネ・インザーギ監督については「彼との旅路は美しかったし、僕たちはこの旅をこれからも続けなければならない」とコメントしている。

ラウタロとインテルの契約は、2026年6月30日で満了となる。ラウタロは「契約更新のためにクラブと合意を取りつける必要がある」と語り、関係継続に意欲を見せている。

© 株式会社SPOTV JAPAN