AZ-COM丸和、C&FロジへのTOB開始「延期は想定せず」

Shinichi Uchida

[東京 23日 ロイター] - AZ-COM丸和ホールディングスは23日、5月上旬の開始を想定して提案しているC&Fロジホールディングスに対する株式公開買い付け(TOB)について、開始時期の延期は想定していないとの考えをC&Fロジ側に示した。C&Fロジは19日付の質問事項で、少なくとも5月末までは開始を延期する必要があると伝えていた。

AZ-COM丸和HDは3月21日にTOB予定を公表。C&FロジHDの完全子会社化を目指している。C&FロジはTOBへの意見表明を行っておらず、質問や回答のやりとりが続いている。

AZ-COM丸和は、C&Fロジ側が複数の対抗提案に関する意向表明を受けており、これらを含めて十分な検討が必要と説明していることに対し、23日付で回答した。提案の具体性などの情報が明らかにされていない段階で、意向表明の存在のみを理由として開始時期を延期することは想定していないと伝えた。また、5月末までに第三者からの真摯な買収提案が公表された場合、買い付け期間の延長などの必要な措置を講じるとの考えも示した。

AZ-COM丸和は改めて、TOBなどの取引後に財務リスクは存在しないとの見解を表明した。

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