【韓国ドラマ】国民的刑事ドラマの新シリーズ!イ・ジェフン主演『捜査班長 1958』見どころは?『殺人の追憶』でソン・ガンホも口ずさんだ懐かしのテーマ曲

『捜査班長 1958』ディズニープラス スターで独占配信中 (C) 2024MBC. All Rights reserved.

DVDコレクションから久しぶりにディスク4枚組のボックスを引っ張り出した。メタリックブルーの洒落たジャケットには、「白黒テレビ時代からカラーテレビ時代まで 1971年から18年間、お茶の間で愛された最長寿刑事ドラマ」のコピーが。

韓国人ならピンと来るだろう。ベテラン俳優チェ・ブラムの主演ドラマ『捜査班長』(1971年~1989年)である。このDVDボックスが発売されたのは2004年5月。あれから長い年月を経て、『捜査班長』をモチーフにしたドラマ『捜査班長 1958』が始まり、私は興奮を抑えられなかった。

■最長寿刑事ドラマの新シリーズ『捜査班長 1958』、チェ・ブラムとイ・ジェフン演じる二人の主人公

新シリーズ『捜査班長 1958』は、『捜査班長』の過去の時代を描いたドラマだ。韓国ではMBCで放送、日本ではディズニープラス スターで独占配信されている。

『捜査班長』は日本のドラマに例えるなら、『太陽にほえろ!』(1972~1986)なのだが、同じ時代でも日本と韓国は国情が大きく違うので、都会的な『太陽にほえろ!』と比べると『捜査班長』はかなり泥臭い。

『捜査班長』『捜査班長 1958』とも主人公はパク・ヨンハン刑事。『捜査班長 1958』の冒頭、年老いたヨンハンをチェ・ブラム(1940年生まれ)が、若いときのヨンハンをイ・ジェフン(1984年生まれ)が演じている。

チェ・ブラムは、人気旅行リアリティショー『花よりおじいさん』台湾編にゲスト出演したので、日本の人も覚えているのではないだろうか。あれから10年以上経っているので、年取ったなぁとちょっと寂しくなりつつも、久しぶりに姿を見ることができてうれしかった。

■懐かしいオープニング曲がアレンジされて『捜査班長 1958』にも登場

『捜査班長』と言えばオープニングのホーンセクションの曲が印象的だ。1970年代の楽曲とは思えないくらい洗練されている。韓国人なら誰もが口ずさめるだろう。

『捜査班長 1958』でも、かつてのテイストを生かしてアレンジされたこの音楽がかかるので、多くの韓国人が興奮するだろう。

じつは、この曲、日本の韓国映画ファン、ソン・ガンホのファンなら聴いたことがあるはずだ。

『捜査班長 1958』の主人公パク・ヨンハン刑事は、牛の窃盗犯検挙率ナンバーワンという触れ込み(写真はドラマとは関係ありません)

ポン・ジュノ監督作品『殺人の追憶』で、ソン・ガンホ扮する田舎刑事が警察署の地下室で後輩刑事(キム・レハ)や容疑者(パク・ノシク)とともにチャジャンミョンを食べながら、『捜査班長』のオープニングを見ている。

このとき、ソン・ガンホが曲に合わせて口をパクパクし、「この最初の歌がいいんだ」とノリノリで言うシーンがあった。現職の刑事が取り調べの最中に刑事ドラマに夢中になっているのも、「曲」ではなく「歌」と言っているのも、田舎刑事のとぼけた感じがよく出ていて愉快だった。

『殺人の追憶』のDVDコメンタリーには、ポン・ジュノ監督とソン・ガンホとキム・サンギョンがこのシーンを見ながら大笑いする音声が入っている。機会があればぜひ聴いてみてほしい。

●『捜査班長 1958』ストーリー

1958年、韓国ソウル。地方から赴任してきた牛泥棒専門の田舎者刑事パク・ヨンハンが、狂犬とあだ名される後輩のサンスン、怪力を誇る青年ギョンファン、エリート新人のホジョンの3人とチームを結成し、醜悪な犯罪に立ち向かう。

汚職にまみれた刑事たちの中で、信念を貫くヨンハン。彼の型破りな捜査と熱い信念で、チームは堕落した権力に立ち向かい、人々のための刑事に生まれ変わるべく成長していく。

『捜査班長』ディズニープラス スターで独占配信中 (C)2024MBC. All Rights reserved.

●配信情報

『捜査班長 1958』

ディズニープラス スターで独占配信中(全10話/毎週金・土曜日1話ずつ配信)

(C)2024MBC. All Rights reserved.

[2024年/全10話]演出:キム・ソンフン『コンフィデンシャル/共助』(映画) 脚本:キム・ヨンシン クリエイター:パク・ジェボム『キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~』『ヴィンチェンツォ』

出演: イ・ジェフン『シグナル』『復讐代行人~模範タクシー~』1&2、『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』、イ・ドンフィ『恋のスケッチ~応答せよ1988~』『カジノ』『グリッチ―青い閃光の記憶―』、チェ・ウソン『サイコだけど大丈夫』『十八の瞬間』『九尾の狐とキケンな同居』、ユン・ヒョンス『ワンダフルデイズ』『少年非行』『ラケット少年団』

© 株式会社双葉社