今季限りでリヴァプール指揮官退任のクロップ監督 “次期指揮官候補”デ・ゼルビ監督にかけた言葉とは?「私が伝えたのは……」

写真:リヴァプールのクロップ監督(右)とブライトンのデ・ゼルビ監督(左) ©Getty Images

今季限りでユルゲン・クロップ監督が退任することが決定してから、リヴァプールの次期指揮官が誰になるのかという話題が尽きない。

現在、プレミアリーグで暫定2位につけているリヴァプールは、アーセナルやマンチェスター・シティと熾烈な優勝争いを繰り広げている。リヴァプールにとってのリーグ戦残り試合数は『5』で、これは2015年から続くクロップ体制の残り試合数とイコールということになる。

クロップ監督の退任発表後、リヴァプールの“次期指揮官候補”には複数人の指揮官の名が挙げられた。しかし、OBのシャビ・アロンソ監督は現在指揮を執るレヴァークーゼンに残留することを明言し、スポルティングのルベン・アモリム監督もリヴァプール行きを自ら否定。最近ではリールを率いるパウロ・フォンセカ監督の存在が急浮上しているものの、現時点では具体性に乏しい情報と言える。

リヴァプールの地元メディア『Liverpool.com』によると、現役時代にリヴァプールで活躍した元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督こそ有力な候補になる可能性があると示唆している模様だ。また、『Liverpool.com』は現地時間3月31日に行われたプレミアリーグ第30節でリヴァプールとブライトンが対戦した際、クロップ監督がデ・ゼルビ監督にかけた言葉を紹介している。

本拠地『アンフィールド』で行われた一戦では、コロンビア代表FWルイス・ディアスとエジプト代表FWモハメド・サラーのゴールによってリヴァプールが2-1で勝利。試合終了後に挨拶をかわした際、クロップ監督はデ・ゼルビ監督と抱き合いながら何か語りかけていたが、イギリスメディア『BBC』の番組『Radio 5 Live』でその内容を訊ねられたドイツ人指揮官は次のように答えた。

「彼に『サッカー界をひっくり返し続けてくれ』と伝えたんだ。私は少し離れたところからそれを見守るつもり。彼がやっていることをとても尊敬している」

今季は暫定10位に沈み、近年のような好成績を収められていないブライトンだが、デ・ゼルビ監督に対する評価は相変わらず高い。欧州のさまざまなビッグクラブから関心を寄せられており、リヴァプールもそのようなクラブの中の一つとされている。

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