「本当に何も言葉が出ない。」知床沖観光船沈没事故から2年 追悼式に約150人が出席 北海道斜里町

北海道知床半島沖の観光船沈没事故から23日で2年。

斜里町ウトロでは午後1時から追悼式が開かれ、

乗客家族をはじめ地元の関係者などおよそ150人が出席しました。

■参列した人:

「まだたった2年でまだ傷も遺族の方も癒えていないと思うので、本当に何も言葉が出ない。」

乗客・乗員20人が死亡、6人が行方不明となった小型観光船「KAZUI」の沈没事故。国の運輸安全委員会は船の前方にある「ハッチ」のふたがしっかりと閉まっていなかったため水が入り込んだことが沈没の原因と結論付けました。

事故直後の会見から口を閉ざしている運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長。

海上保安庁は業務上過失致死の疑いで立件する方針で捜査を進めています。

■斜里町山内浩彰町長:

「このような事故が知床の海で山で二度と起きることがないよう、安心安全を具体的にひとつひとつ積み重ねて実践していくことをここに誓います。」

知床岬周辺では22日から、海保による集中捜索が行われていますが、これまでに新たな手掛かりは見つかっていません。家族はいまも帰りを待ち続けています。

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