中国が統計法改正へ、データ巡る不正に対処 信頼回復目指す

[北京 23日 ロイター] - 中国はデータを巡る不正に対処するため統計法を改正する。国営新華社通信が23日報じた。

改正案は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会に提出された。統計の監督を強化するほか、当局が法的責任を追及しやすくする。統計作業には度重なる不正、不完全な監督体制、違反のコストの低さなどの問題があるとした。

アナリストは以前から中国のデータの信頼性に懐疑的な見方を示している。政府は経済データの質を向上させるため、データの改ざんや統計作業への介入を行った政府関係者を調査・処罰すると繰り返し表明してきた。

新華社は統計法の改正について、統計作業に対する中国共産党の指導力を維持し、「完全な」統計監督体制を構築することを目的としていると説明した。

当局はデータの報告を拒んだり遅らせたりした企業や公的機関の違法行為に対する罰金を強化し、違反を信用記録に反映する。

© ロイター