松井珠理奈が“今だから語れる”カオスだった最後のAKBグループ総選挙の舞台裏

元SKE48、AKB48のタレント松井珠理奈が16日深夜放送のテレビ朝日系『イワクラと吉住の番組』にゲスト出演し、18年に行われた『AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙』にて、6年経った今だから話せる、1位を獲得した舞台裏を明かした。

番組には今月30日の劇場公演でAKB48を卒業する柏木由紀、元乃木坂46でタレント・松村沙友理と共に登場。

総選挙の話題となると、松井は「最後の10回目の総選挙、地元名古屋で初めての開催、でグループ(SKE48)が10周年、いろんなことが積み重なって」と切り出した。松井はその前年は3位。前年1位の当時HKT48の指原莉乃、2位の当時AKBの渡辺麻友は出馬せず。そのため、周囲からも「絶対1位」などとプレッシャーをかけられ続けメンタルに支障をきたしたという。

松井は総選挙本番で「ちょっといろいろトラブりまして」と振り返り、柏木は「(プレッシャーが)かかってるがゆえの行動とか発言が、そこだけすごい切り取られて、世間にすごい出てたりしてたりしたから」とフォロー。松井は「申し訳ない、本当に申し訳ない」と頭を下げ、「でもその後また休養しちゃったので。メンタル的に本当にキツくって」と振り返った。

今となってはサラっと話せるようになったという現時点まででのAKBグループ最後の総選挙だが、当日はシャレにならないほどのカオスだったという。

「まず、総選挙投票結果発表前のライブで、松井が当時、HKT48のメンバーだった宮脇咲良に対し、『咲良ちゃんがちゃんと踊らないと、AKBがダメになる』と苦言。松井は、宮脇が前日のリハーサルの時点でちゃんと振り付けができていなかったことから、良かれと思って口にしたようだ。だが、総選挙で宮脇は3位に入ったが、精神的なショックで総選挙後のフォトセッションを欠席したほど。にもかかわらず、プレッシャーから解き放たれて気分が高揚したのか、松井は、囲み取材で宮脇への苦言を得意げに漏らしてしまった。まあ、大半のメディアはその発言をスルーしたので特に問題にはならなかったが……」(総選挙を取材していた記者)

ところが、その後の松井の感情の起伏はかなり激しかったという。

「囲みが終わった後は突然涙を流し、周囲が困惑してしまった。かと思いきや、一夜明けた一部メディアの囲み取材では、総選挙で4度のV、3連覇を果たした指原を『目標にするのか?』と聞かれ、『指原さんは国内でしょ? 私は世界を取ったから上』と断言。確かに、10回目は世界各国の姉妹グループのメンバーが出馬していたが、日本での知名度がほぼなく、上位に食い込んだ海外組はいなかった。松井からすれば悪意のないリップサービスだったのだろう」(同)

あれから6年、松井は21年4月にSKEを卒業。その後、22年から休養し、昨年末で所属事務所を退所。ここに来て、ようやく復調して活動を再開した。

一方、宮脇は19年から21年に日韓合同のグループ・IZ*ONEのメンバーとして韓国進出の足掛かりをつくった。そして21年6月にHKTを卒業。22年からK POPグループ・LE SSERAFIMとして活動している。

同グループは、米カリフォルニア州で今月13日(日本時間14日)に開催された世界最大級の音楽フェスティバル『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』に出演するなど、世界的グループに飛躍しそうな勢いだ。

松井も宮脇も卒業後は異なった活動をしているが、6年前のあの一日が転機だったのかもしれない。

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