嫌がっていない? 愛猫の正しい抱っことやりがちなNG抱っこ【獣医師解説】

みなさんは愛猫をどのように抱っこしていますか?正しく抱っこできていないと、猫がストレスを感じたり、体に負担がかかったりすることも。
今回はねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が、正しい猫の抱っこの仕方とやりがちな誤った方法を解説します。

正しい抱っこの方法は?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

まずは猫の正しい抱っこの仕方を、教えていただきましょう!

岡本先生:
「脇~胸の下をしっかり支え、おしりを反対の手で支えるように抱っこしてください。なるべくお互いの体の面積が触れ合うようにすると、安心感が増すと思います」

しっかりと手で愛猫を支えるように意識して、抱っこすることが大切なんですね。

【要注意!】よくやりがちなNG抱っこ

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逆によくやりがちな間違った抱っこは?

岡本先生:
「正面から脇の下に手を入れて抱き上げる方法は、下半身が不安定になります。特に親しくない人に正面から不安定な抱き方をされるのは、猫にとってストレスになるかと思います」

思わず人の赤ちゃんや子供を抱くように正面から抱っこしたくなりますが、猫ではNG。猫へのストレスの少ない抱っこの仕方を心がけたいですね。

猫が抱っこを嫌がるときはどうする?

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なかには抱っこを嫌がってしまう猫もいますよね。しかし、愛猫を抱いて運ばなくてはいけないときなど、抱っこが必要な場面は訪れるもの。抱っこに慣れてもらうには、どうしたらいいのでしょうか?

岡本先生:
「まずはたくさん触って(嫌がったらすぐやめる)、スキンシップが気持ちいいものだと覚えてもらいます。なでるのが大丈夫になったら、ひざの上にのせてくつろげるようになるまで慣らします。そうしたら抱っこの練習です。
慣れるまでは先にバスタオルで包み込み、タオルごと抱き上げると、暴れる可能性が少なく安全に練習できるでしょう」

飼い主さんが愛猫に触れることから慣れてもらい、その次に抱っこができるよう、順番にステップを踏むのがよさそうですね。ぜひバスタオルを使って、練習してみてください。

嫌がっていないかよく見ておこう!

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岡本先生によると、正しい抱っこを実践するだけでなく、抱っこをしたときの愛猫の様子を見ておくことも大事だそうです。

岡本先生:
「抱っこをした際には、猫の様子を確認することが必要です。猫は辛かったら嫌がると思うので、嫌そうな素振りを見逃さないことが大切だと思います」

岡本先生の解説を参考に、愛猫への負担がないよう正しく抱っこしてあげましょう! 抱っこはスキンシップのひとつでもあるので、安心感を与えられるように配慮してあげられるといいですね。

(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/宮田あゆみ
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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