中華日本学会、江西省南昌で年次総会とシンポ開催

中華日本学会、江西省南昌で年次総会とシンポ開催

20日、江西省南昌市で開かれた中華日本学会の2024年年次総会と学術シンポジウム。(南昌=新華社配信)

 【新華社南昌4月23日】中国の日本研究者らが加盟する民間学術団体「中華日本学会」は20日、2024年の年次総会と学術シンポジウム「百年の変局が深まる中での日本と中日関係」を江西省南昌市で開き、研究機関や大学、出版社、メディアなど40余りの機関・組織から約100人が出席した。総会とシンポジウムの運営は中国社会科学院日本研究所と南昌大学が共同で担当した。

 開幕式であいさつした中国社会科学院の趙志敏(ちょう・しびん)秘書長は、現在の世界は百年来の大変局を経験しており、大国間の駆け引きは範囲の広さ、激しさともエスカレートしていると指摘。中日関係を積極的に図り、健全で安定した発展を促すことは、前向きで有益な安全・発展環境の形成に重要な現実的意義があるとの考えを示した。

 南昌大学の呉丹(ご・たん)副校長は「深い交流と討論により中日関係への理解を深め、国内外の学術交流を促進し、中日関係の健全な発展に新たな原動力を注入できるとわれわれは信じている」と表明した。

 開幕式の後には、元駐日大使の程永華(てい・えいか)中日友好協会常務副会長が「航路を外れず、脱線しない中日関係を確保」と題して基調講演し、その後のシンポジウムでは学術報告が行われた。

 中国社会科学院日本研究所長を務める楊伯江(よう・はくこう)中華日本学会常務副会長は総括スピーチの中で、今年の総会は日本と中日関係をテーマに深く討論し、学術研究の最前線、戦略的焦点、学科構築について意見交換、情報交流して視野を広げたと指摘。研究成果を充実させ、つながりも強化されたと語った。(記者/黄浩然)

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