「ミトマがいないと誰も相手を混乱させられない」三笘離脱による“大きすぎる穴”にブライトン地元メディアが悲嘆!「夏に売却なら穴埋めは不可能」

昨季のプレミアリーグで6位フィニッシュしたブライトンが今季苦しんでいる理由のひとつは、ケガの不運に見舞われたことだ。ロベルト・デ・ゼルビ監督も認めている。

負傷離脱がチームの痛手になったひとりが、三笘薫だ。開幕直後こそ昨季からの勢いを保っていたが、ケガや体調不良が相次ぎ、思うように試合に出場できず。アジアカップ前後の負傷で長期離脱を余儀なくされ、今季の三笘は公式戦26試合出場の3得点・5アシストという数字だ。

ブライトン専門サイト『WeAreBrighton』は4月22日、「ほかの誰よりもミトマ不在の影響は感じられた。すでにブライトンによる史上最高補強のひとりと見なされているが、今の我々は彼の本当の価値と重要性を目にしているのだ」と、三笘離脱がいかに痛手だったかを報じた。

「ミトマがアジアカップに向かう前、ブライトンは25ポイントをあげていた。平均1.5ポイントだ。離脱後はわずか17ポイント、平均1.2ポイントになっている。ミトマがいるときのブライトンは35ゴールを決めた。平均1.8得点だ。ミトマ不在では平均0.86得点しかない」

また、同メディアは「ここ数週間のブライトンは、グレアム・ポッター前監督時代のようにポゼッションにこだわるチームみたいだった。昨季のデ・ゼルビ体制のような、スリリングでペースが速いチームではなかった」とも指摘している。

「ミトマがいないと、横パスに横パスを繰り返すだけなのだ。パスを通せないときのブライトンは、アイデアがないようだ。誰もボールに絡まず、相手に対して走らず、ミトマのように相手を混乱させない」

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昨季のブレイクで強豪からの関心のうわさが絶えない三笘。だが、WeAreBrightonは「ミトマのケガで唯一良かったのは、来季に向けてブライトンが彼を残すかもしれないことだ」と伝えた。

「腰の問題は最も厄介なケガのひとつだ。治すのが難しい、ほかの筋肉の問題にもつながり得る。ミトマを狙うクラブは、巨額を提示する前に、腰のケガから彼がどのように戻ってくるかを様子見するかもしれない」

「だが、オファーがあったら、この数カ月がミトマ売却時への警鐘となるはずだ。ミトマがいなくなり、ブライトンは再びトップ6を目指すところから、順位を落としていった。アレクシス・マカリステルやモイセド・カイセドの穴埋めは大変だった。今季、日本の新幹線抜きでブライトンが戦ってきたときのことに基づけば、ミトマの穴埋めも不可能だろう」

フィジカルの問題でチームに貢献できず、誰よりも三笘本人が悔しい思いをしているはずだ。万全の状態となり、復帰後に再びプレーで見る者を魅了してくれるのに期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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