ラミン・ヤマルのノーゴール判定を巡る審判間の会話が公開「ボールが入ったという証拠がない」

スペインサッカー連盟(RFEF)は22日、公式サイトで“エル・クラシコ”の審判間の会話を録音したものを公開した。

21日に行われたレアル・マドリードとバルセロナによる“エル・クラシコ”は、MFジュード・ベリンガムがヒーローとなった“白い巨人”に軍配が上がり、ラ・リーガの優勝争いは事実上の決着を迎えた。しかしながら試合後、いくつかの判定を巡って議論が白熱。特に、取り沙汰されているのがFWラミン・ヤマルの幻のゴールで、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が「審判技術委員会とスペインサッカー連盟に対して、この判定に至るまでの全ての画像と音声を提供するように要請する」とした上で、「当該の判定に誤りがあったことが判明すれば、法的手段も検討しつつ、状況を逆転させるためにあらゆる適切な措置を講じる。そして、(第三者により)合法的なゴールであったと認められれば、再試合を求めることになるだろう」と声明を発表していた。

ラポルタ会長の声明と時を同じくして、RFEFが同試合の審判間の会話を録音したものを一部公開した。最大の論点となっている28分の、ボールがゴールラインを完全に割ったか否かのシーンについては、「ボールが入ったという証拠がない」とVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を担当したホセ・マリア・サンチェス・マルティネス審判員が、主審のセザー・ソト・グラード審判員に助言。“明白な間違い”を指摘する証拠が見つからなかったため、当初のノーゴール判定を覆さないという結論に至ったようだ。

その他、レアル・マドリードのDFルーカス・バスケスがPKを獲得したシーンなどの音声も公開されている。

【音声】RFEFが審判間の会話を一部公開

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