キット・ハリントン『ゲーム・オブ・スローンズ』以降ヒーロー役に興味持てず

キット・ハリントン(『ゲーム・オブ・スローンズ』)(C)AFLO

世界中にセンセーションを巻き起こしたドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で、悲哀に満ちたヒーロー、ジョン・スノウを演じたキット・ハリントン。同シリーズの終了後、彼はヒーロー役に興味を持てなくなったようだ。

新作映画『Blood for Dust(原題)』で、極悪キャラクターを演じているキット。Entertainment Weeklyのインタビューで、「これはまさに、僕が探していた役柄です」とコメント。「『ゲーム・オブ・スローンズ』でヒーロー中のヒーローを演じて以来の僕の役柄を振り返ると、ヒーローを演じた反動があったようだと認めざるを得ません。英雄的な役柄に興味が持てなくて、アンチヒーローの役柄に惹かれました」と述べた。

「ヒーローを演じるのは大変だし、興味深く演じるのも大変だ。俳優としては、重大な過ちを犯した人や、間違った人に共感するし、どうしてそうしてしまったのかひも解くことに興味を引かれる。良心に導かれて良い行動をするキャラクターを演じるのは難しい。正統派ヒーローを演じられるのは、本当に才能ある俳優だと思う。だけと僕は今、ダメな役柄の方が興味深く感じます」と続けた。

架空の大陸ウェスタロスを舞台に、割拠する王家たちの王座を巡る血生ぐさい戦いを描いた『ゲーム・オブ・スローンズ』で、キットが演じたジョン・スノウは、正義のために愛を犠牲にした悲劇的なヒーロー。王国に平和をもたらしたが、そのために大きな犠牲を払ったうえ、王国を追われた。

ジョン・スノウはファンから人気を博し、彼を主人公にしたスピンオフをキット自身が企画していたが、最近お蔵入りとなったことが発表された。

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