ミャンマーと中国のマンゴー問題

ミャンマーのマンダレー地域商工会議所(MRCCI)と中国の徳宏県商工会議所の当局者は4月11日、MRCCIの事務所でマンゴー生産者と共に、ミャンマーの中国へのマンゴー輸出を促進するための討論を行った。ミャンマーのマンゴーを中国へ迅速に運送できるための可能な経路・スムーズな通関手続き・潜在的な貿易チャネルの探しという課題らが強調された。さらに、税金や貨物輸送時間などを含め、輸出業者がケントゥン‐モングラ‐ダロ(Kengtung-Mongla-Dalo)の取引経路で経験した貿易障壁についても検討された。

果物貿易者は中国へのマンゴー輸出に一連の困難を面している。現在、異常気象と悪路での輸送が果物に物理的損傷をもたらす主な原因で、したがって、ムセが現在唯一可能なマンゴー輸出チャネルだと、輸出業者が強調した。ミャンマーのSein Ta Loneマンゴーは特に人気で、2023年4月は1かご(約16キロ)120~180人民元(約5万ミャンマーチャット)の値段を達した。しかしながら、栽培投入のコストも輸出市場のリスクも高く、投入を減少したらマンゴーの品質が悪くなり、さらに果物の茎端腐れや黒点などの収穫後病気をもたらすこともあるという。ミャンマーには面積18万2千エーカー超えのマンゴー農園があるが、貿易経路とマンゴーの品質によっては市場シェアを獲得するのが難しいという困難がミャンマーのマンゴー貿易業者に迫りつつある。

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