夫婦ともに55歳ですが、借金が「800万円」で貯金が「50万円」です。さすがにこれってマズいですよね?

年代別の平均貯蓄額と負債額はいくら?

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)」によると、世帯主の年齢階級別貯蓄・負債現在高、負債保有世帯の割合は表1の通りです。

表1

※総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)」を基に筆者作成

40代までは貯蓄額よりも負債額の方が大きいことが特徴ですが「50~59歳」以降になると負債額より貯蓄額の方が大きくなります。

これは、40代以下に比べて住宅ローン残高が減ってきていることが主な原因であると考えられるでしょう。

また、負債保有世帯の割合も、40代を超えてからは年齢が高くなるごとに減ってきていることが分かります。

60代や70代で一気に貯蓄額が上がっているのは、退職金が入る方がいるためでしょう。

今回の事例は、「夫婦ともに55歳で、借金が800万円、貯金が50万円」という内容でした。

「50~59歳」の平均である「負債現在額が620万円、貯蓄現在額が1828万円」からは、特に貯蓄額の方が大きくかけ離れていることが分かります。

借金を早めに完済して貯蓄に専念するには?

将来に向けて貯蓄を殖やすためにも、できるだけ早く借金を完済して貯蓄に専念できるようにしましょう。

まずは定期的に家計を見直し、固定費などを節約できないか考えてみることをおすすめします。

特に、通信費や保険料などは効果が見込まれやすいため、しばらく見直していない場合はチェックしてみるといいでしょう。

また、給料が入ってきたら一定額を貯蓄に回し、残ったお金で生活する「先取り貯金」を取り入れる方法もあります。

将来的に資産を増やすために、資産運用を始めてみることも検討しましょう。

「貯蓄額50万円」は平均よりかなり少ない

上記資料では50~59歳の平均貯蓄額は1828万円、負債額は620万円ということなので、夫婦ともに55歳で貯蓄が50万円、借金が800万円だと、特に貯蓄額の方は平均よりかなり少ないということが分かりました。

住宅ローンが主な負債である場合は、年数の経過とともに負債額が減っていくことが予想されるでしょう。

ほかにも負債があるのであれば、早めに借金を完済して貯蓄に専念するためにも、家計を見直したり先取り貯金を取り入れたりすることをおすすめします。

出典

総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)(13ページ)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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