2024年のラオス経済は緩やかに成長

アジア開発銀行(ADB)の最近の報告書によると、2024年と2025年に、ラオスの国内総生産には各4%の成長が見られるようだ。このような緩やかな成長は、観光と貿易など、サービス業の外需がもたらすという。特に鉄道と道路の改善により、2024年に海外からの観光客の到着数は420万人に増えると予想されている。

しかしながら、インフレ率の持続上昇・ラオスキープの低下・公債からの圧力は、ラオス全体の経済景気の回復と更なる発展への挑戦だと言われている。ラオス統計局によると、ラオスの3月のインフレ率は24.9%で、2月より1.3%の上昇が見られ、また、2023年の同時期と比べ25%急増した。このような圧力が持続するのは、企業たちは通貨の減価償却と賃金上昇がもたらしたコスト上昇に対応するため、価格を引き上げるからだという。そのため、消費者物価は2024年に平均20%の速度で上昇し、2025年には 7% の値上げまで徐々に上昇すると予測されている。

アジア開発銀行によると、食品・ホテル・レストランサービスの価格はインフレ率の上昇によって押し上げられ、賃金の伸び率を上回っており、その影響で家計の購買力が低下となっている。これはラオスの未来の経済発展に繋がっていて、学校を中退する学生は増えるかもしれないし、人々が他所で就職機会を求めることで労働移住も増加する可能性があると言われている。これらの課題に対処するため、ラオス政府は社会援助プログラムの拡大・医療サービスの強化・きれいな水と衛生設備への投資について、開発パートナーと協力している。

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