「完全自動運転」車両の開発目指すチューリング、プレシリーズA前半で30億円を調達

「完全自動運転」車両の開発、販売に取り組むTuring(チューリング)は4月23日、ANRIをリード投資家とした複数のベンチャーキャピタル、事業会社、個人投資家からの出資により、プレシリーズAラウンドの前半として30億円の資金調達を実施したと発表した。

ANRIのほか、デジタルハーツホールディングス、DIMENSION、未来創造キャピタル、みずほキャピタル、NTTドコモ・ベンチャーズ、ヤンマーベンチャーズ、Z Venture Capitalなどが出資する。

Turingは、ステアリング・ブレーキ・アクセルといった運転に必要なすべての判断を、カメラから取得したデータのみでAIが行うE2E(End-to-End)の自動運転開発に取り組むスタートアップ。自社開発のマルチモーダル生成AI「Heron」を活用して走行データに存在しない状況でも倫理的に対応可能なシステムを構築し、ルールベースでは到達困難なレベル5の完全自動運転実現を目指している。

今回調達した資金は、Heron専用の計算基盤として年内の稼働開始を予定する大規模GPUクラスタ「Gaggle Cluster」の構築に充てる。また、人間の介入なしで都内を30分間走行できる自動運転システムを2025年に開発するプロジェクト「Tokyo30」や、これらの取り組みを加速させるMLエンジニアを中心とした人材採用などにも活用する。これにより、エンジニアひとりあたりが使用できる計算資源は国内トップクラスになる見込みとしている。

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