鎌田大地が来季もラツィオでプレーするかは分からない。イゴール・トゥドール監督の就任で、一時はゼロに近いと見られていた残留の可能性が再び騒がれるようになったことは確かだ。
マウリツィオ・サッリ前監督の下で4-3-3のインサイドハーフを務めた鎌田は、開幕直後に1得点・1アシストを記録したものの、大きなインパクトを残せず。チームともかみ合わず、出場機会が減っていった。
だが、トゥドール監督が3-4-2-1を導入してから、鎌田はダブルボランチの一角として躍動。攻守両面で存在感を高め、セリエA前節ジェノア戦では約7か月ぶりにアシストを記録した。
【動画】伊メディアが絶賛した鎌田の絶妙アシスト
周知のとおり、指揮官は鎌田に賛辞を寄せ続けている。4月23日に行われるコッパ・イタリア準決勝第2レグを前にした会見でも、選手を評価していることをうかがわせた。
ラツィオ専門サイト『cittaceleste』によると、トゥドールは「ある種のプレースタイルは、選手を助けるときもあれば、そうでないときもある。サッカーでは毎日あることだ」と話している。
「彼は良い青年だよ。サッカーに関しては完成されている。私のサッカーの一員となる才能を全て備えている」
ユベントスとの23日の試合で、鎌田はベンチスタートになると見られている。だが、0-2からの逆転を目ざすうえで、途中出場からの活躍が期待されるところだ。
チームとの関係が深まり、好調が続けば、鎌田が契約延長オプションの行使を選ぶこともあるかもしれない。クラブのクラウディオ・ロティート会長は、「カマダを見たか?彼が精神的に解放されたのは、トゥドールが彼をあてにしたからだ」と話している。
「シーズン後に彼が残留に納得するかを見てみよう。彼は自分の運命を手にしている」
監督交代を機に、大きく状況が好転した鎌田を待つのは、どのような運命なのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部