“監視者”のルールを破ると殺される 『ザ・ウォッチャーズ』謎が謎を呼ぶ本予告公開

6月21日に公開されるイシャナ・ナイト・シャマランによる長編初監督作『ザ・ウォッチャーズ』の本予告が公開された。

『シックス・センス』『オールド』などを手がけ、アカデミー賞にも2度ノミネート、総監督した作品の累計興行収入は33億ドルを超えるM・ナイト・シャマラン。本作は、そんなM・ナイト・シャマランの娘であり、『オールド』や『ノック 終末の訪問者』、ドラマシリーズ『サーヴァント ターナー家の子守』の製作にも参加しているイシャナ・ナイト・シャマランの長編初監督作で、自ら脚本も手がけたホラー映画。作家A・Mシャインが2021年に出版した同名ホラー小説『The Watchers』をもとにしており、スタジオ各社が争奪戦の末にニュー・ライン・シネマが映画化権を獲得した作品だ。また、本作には父であるM・ナイト・シャマランもプロデューサーとして参加している。

地図にない森、ガラス貼りの部屋、見知らぬ3人。28歳の孤独なアーティストミナは、贈り物を届けるだけのはずだったが、そこに閉じ込められ“謎の何か”に毎晩監視されている。“監視者”は何者なのか、そしてなぜ……。

主演を務めるのは、子役として出演した『I am Sam アイ・アム・サム』での演技が高く評価され、その後『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『オーシャンズ8』『イコライザー THE FINAL』などに出演しているダコタ・ファニング。本作では、“謎の何か”に毎晩監視されることになる、28歳の孤独なアーティスト・ミナを演じる。

そのほか、グループのリーダー的存在である60代のマデリンを『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』のオルウェン・フエレ、20代の若妻シアラを『バーバリアン』『バード・ボックス:バルセロナ』のジョージナ・キャンベル、30代のシアラの夫を『レ・ミゼラブル』のアリスター・ブラマー、グループ最年少の19歳のダニエルをオリバー・フィネガンがそれぞれ演じた。

映画『ザ・ウォッチャーズ』メイン予告
公開された本予告には、決して姿を現さない謎の監視者、“ザ・ウォッチャーズ”の未知なる恐怖が捉えられている。

予告の冒頭、黄金色の鳥に向かって「今夜は出かけるわ。死んじゃダメよ」と外出の準備をするのは、28歳の孤独なアーティスト、ミナ。すぐさまミナの言葉を繰り返す鳥に「話せるんだ」と驚くミナ。そして徐にウィッグを付ける姿が映し出される。鳥籠に入った鳥を届けるために指定の場所に向かうが、道中で不気味な森に迷い込んでしまう。

そこには行方不明者捜索の貼り紙が。迷い込んだのは地図にはない森。スマホやラジオが突然壊れ、車も急停車してしまう。車外に出て助けを求めると、乗ってきた車が忽然と消え、地面からは不気味な鳴き声、木々の間を黒い鳥の群れが飛び交う。不安にかられているミナに「ドアが閉まるまであと5秒」という声が届く。

逃げ込んだのはガラス張りの部屋。ミナの前には見知らぬ3人。「ここは一体?」と混乱するミナに、グループのリーダー格らしき60代のマデリンと20代の若妻シアラが「奴らは待ってくれない」、「奴らは毎晩来て、あちら側の窓から私たちを監視する」と告げる。彼らは毎晩訪れる“何か”に監視されているという。周囲を満たすうめき声に不安がるミナに「(奴らは)あなたを歓迎している」と伝えるマデリン。

「奴らを見たら必ず死ぬ」という未熟で衝動的な19歳の青年ダニエルの声に重ねて、地面にぽっかりと空いた奇妙な穴に引きずり込まれるシアラの夫ジョンの姿が映し出され、モニターから「奴らにはある目的がある」と謎の男が語りかける。

「奴らのルールに従わないと殺される。あなたはそのルールを破った」とマデリンがミナに宣告すると、暗闇から現れる手、木に吊された人骨のオブジェなどのカットが続く。そして、森の中でミナが目にしたのは、恨むような表情のミナ自身の姿だった。さらに部屋の外に現れる誰かの足と「ドアを開けてくれ」と懇願するジョンの声。応えようとするシアラに、マデリンは「罠よ」と忠告する。果たして、“監視者”とは何者なのか。

あわせて、4月26日からムビチケ前売り券が発売されることが決定した。
(文=リアルサウンド編集部)

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