特殊詐欺被害相次ぐ、和歌山県

厚生労働省の職員や警視庁の警察官などを騙る男から海南市内に住む60歳代の男性がおよそ6000万円を騙し取られるなど、きょう(23日)までに3件の特殊詐欺事件が明らかになり、警察では注意を呼び掛けています。

およそ6000万円を騙し取られた海南市内に住む60歳代の男性は、厚生労働省の職員や警視庁の警察官などを騙る男から電話があり、「あなたの銀行口座が詐欺事件で悪用されている。確認するためにアプリが必要」と言われ、相手に言われるままにスマートフォンを操作したところ暗号資産を購入し、送金していたものです。

また、和歌山市内に住む80歳代の女性は、知人が投資指南を受けて儲かっていると聞いて指南している人物を紹介してもらい、投資アプリをダウンロードして資金を指定された口座に振り込んだもので、600万円を騙し取られたことがわかりました。

さらに、橋本市内に住む50歳代の女性はクレジットカードのカスタマーセンターの社員や金融庁の職員を騙る人物から電話があり、「あなたのクレジットカードが不正利用され、FBIがあなたを犯人として調べている。金融庁で代替の講座を用意するのでお金を移してください」などと言われ、指定された口座に43万円を振り込んだもので、その後、家族に相談して詐欺被害に遭ったことがわかりました。

警察では、「必ず儲かる」という儲け話や「知らない人からの友達申請」、「電子マネーを送って番号を教えて」、「キャッシュカードを渡して」、「保険料を還付する」などといったことを電話やメール、SNSで受け取った時は、詐欺を疑い、まず、確認するよう注意を呼びかけています。

県警が開設している確認電話は、通話料無料のフリーダイヤル0120・508・878です。

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