英総合PMI、4月速報値は11カ月ぶり高水準 コスト上昇も加速

David Milliken

[ロンドン 23日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSの4月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.0で、3月の52.8から上昇し、11カ月ぶりの高水準となった。ロイターがまとめたエコノミスト全員の予想を上回った。

一方、賃金や輸送・原材料価格の上昇により、コストも過去約1年で最も速いペースで上昇。イングランド銀行(英中央銀行)が利下げにより慎重になる可能性がある。

サービス部門PMIは54.9で、3月の53.1から大幅に上昇したのに対し、製造業は50.3から48.7へと予想外に低下、好不況の分かれ目である50を割り込んだ。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「昨年のリセッションからの回復が引き続き勢いを増していることを示している」と指摘。4月の経済成長率は四半期ベースで0.4%となり、3月までの3カ月間の推定0.3%を上回ると予想した。

成長率が高まれば、企業がコスト増に対応して値上げする可能性が高まり、インフレ率を2%目標に戻そうとする英中銀に難題を突きつけることになると語った。

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