【F1】サインツが全チームとの交渉を明言 小松代表率いるハースも名乗り「電話受けた」

カルロス・サインツ(ロイター)

F1界で去就が注目されるカルロス・サインツ(フェラーリ)が、全チームと交渉を行っていることを明言した。

サインツを巡っては来季からルイス・ハミルトン(メルセデス)がフェラーリに加入するため、退団が確実となっている。

今季は優勝も果たすなど絶好調で、その実力は誰もが認めるところ。そのためメルセデスやレッドブル、アストンマーティン、そして2026年から参戦するアウディなどがシ烈な争奪戦を繰り広げている。

そうした中で、米スポーツ専門放送局「ESPN」はサインツが去就について最新状況を説明したと報じた。

サインツは「私たちがすべてのチームと話し合っていることを理解していただけると思う。それは実際、すべてのチームを意味する」と全チームと交渉の席についていることを明言。「非常にいい選択肢がたくさんあるので、私は今でも笑顔で自分の将来について前向きになれる」とモテモテぶりにうれしい悲鳴を上げた。

決断のポイントについてサインツは「レースに勝つフロントカーという点で、いいオプションがまだ存在すると私が言ったのはそういう意味だ」と勝利を求める姿勢を示しつつも「すべてはオファーの妥協点と、(チームの)全員が何を提供するかにかかっている」と条件次第で考慮する方針も示唆した。

そして「市場の状況を考慮すると、少し時間がかかることだ。誰もが自分の考えを持ち、決断を下すには時間がかかるだろう。良い選択肢はまだ残されている」と移籍先の決定には時間をかける考えを示した。

サインツの発言に関連して、ドイツメディア「デアヴェステン」は「ハースですら、ここ数週間でカルロス・サインツから電話を受けた」と小松礼雄代表が率いて今季躍進が注目されるハースも候補に挙がっていると指摘。一方で「しかし、おそらくハースに移籍することはないだろう」とも同メディアは予想した。

実力者サインツの去就問題は日に日に過熱していきそうだ。

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