【端艇】女子エイト・勝利ならず、第二エイト・3連覇達成!/第93回早慶レガッタ

夏の訪れを感じさせるような暑さの中行われた第93回早慶レガッタ。今年の女子対校は3年ぶりにエイトで行われ、35年ぶりの勝利を目指すも早大の壁は高く敗退。一方、第二エイトは序盤からのリードを終盤突き放す形で3年連続の勝利を飾った。

2024年4月21日(日)第93回早慶レガッタ@隅田川

♢女子エイト♢

〈クルー〉

シート位置	選手名	学年・出身高校C	笹生 健介	経3・慶應S	申 裕美	法3・東京都立富士7	久松 真麻	経4・慶應湘南藤沢6	笠原 万維	商4・慶應湘南藤沢5	市村 蒔穂乃	法3・神奈川県立平塚江南4	山本 麻希	文2・東洋英和女子学院3	笠原 愛美	経2・慶應湘南藤沢2	石川 恵奈	商2・東洋英和女子学院B	荻内 杏奈	法3・慶應湘南藤沢

〈タイム〉

1着:早大 3分36秒23

2着:慶大 3分42秒00

〈挺差〉

2挺身

最後まで懸命に戦った

34年間勝利から遠ざかっている女子対校は、今年は3年ぶりにエイトで行われることとなった。メンバーは隅田川での経験が豊富な実力派の4年生に加え、フレッシュな2、3年生も多いバランスのとれた布陣で挑んだ。

レースは序盤からじわりじわりと早大に引き離されていく。エイトは昨年の舵付きフォアと比べて距離が長いため、中盤から終盤にかけての追い上げが期待された。慶大はレートを上げて食らいつくも、早大の勢いは衰えず最後まで引き離されることとなった。結果、大差をつけられて敗れ、連敗を止めることはできなかった。しかし、最後まで諦めず必死に漕ぎきった彼女らはこれで挫けるはずが無い。更なる練習に励み、進化した状態でまた来年、この隅田川に戻ってくるだろう。

勝利はまた来年まで持ち越しとなった

♢第二エイト♢

〈クルー〉

シート位置	選手名	学年・出身高校C	井染 竜之介	経4・慶應S	細谷 蓮太郎	経3・慶應7	鈴木 颯真	経3・慶應6	藤枝 憲昭	法4・慶應志木5	田中 理貴	商4・Parkway Central High School4	岩本 流空	商2・慶應3	岸本 共平	商4・慶應志木2	中村 遼太	経3・慶應B	三浦 健太郎	経4・水戸第一

〈タイム〉

1着:慶大 11分20秒02

2着:早大 11分28秒49

〈挺差〉

3挺身

圧倒的差をつけて勝利した

次の対校エイトへつなぐためにも絶対に負けられない第二エイト。メンバーは昨年の第二エイトクルーで勝利した3人に加え、昨年は対校エイトに選ばれていた岸本共平(商4・慶應志木)の姿もあり、経験豊富な3、4年生中心の布陣で挑んだ。

レースは両者ほぼ互角のスタートを切ったが、両国橋のカーブを通過した700m付近で1挺身ほど慶大がリードを奪った。中盤に差し掛かり早大が少しピッチをあげるも、慶大も負けじと対抗し、1挺身の差は縮まること無く2300m付近の駒形橋を通過した。しかしこの辺りから慶大のリードが徐々に広がり、2550m付近の吾妻橋の地点でその差は約4秒となった。

先にスパートをかけたのは慶大。残り1000mを切った言問橋に差し掛かると、レートを急激に上げて一気に早大を突き放しにかかった。早大もペースを上げて追いつこうとするも、慶大の圧倒的な漕ぎによってその差は広がる一方。最終的に3挺身、秒にして約8秒の差をつけて慶大が大勝。見事三連勝を達成した。

4連覇への期待が高まる

(記事:中村米我・写真:ウ ジョンハ、岡澤侑祐)

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