埼玉県教育委員会が実施している県立高校共学化の賛否を問うウェブアンケートについて、記名式に修正して4月19日の夕方に受け付けを再開してから、9500件あまりの回答が寄せられたことがわかりました。
ウェブアンケートは、埼玉県の男女共同参画苦情処理委員の勧告を受け、8月末までにまとめる報告書の参考にしようと、県内在住・在学の中高生とその保護者を対象に4月17日に受付を始めました。
しかし、無記名で答えられるほか1人で複数回入力できるため、「仕組みがずさん」といった苦情が寄せられ、4月19日の午前に受け付けをいったん停止し、生徒名を記入する形式に修正してその日の夕方に再開しました。
県教育委員会によりますと、23日午前11時の時点で9508件の回答が集まったということです。
内訳は中学生が631件、中学生の保護者が1174件、高校生が2248件、高校生の保護者が5455件となっています。
このアンケートをめぐり、大野知事は23日の定例記者会見で、県教育委員会からアンケート方法について相談を受けた際、「匿名では問題がある。重複は避けられない」などと指摘していたことを明らかにしました。
アンケート方法は是正されることなく実施されましたが、その後に修正されたことから、「県民からの声に対して迅速に対応したことは評価したい」としています。
アンケートは5月17日まで行われます。