ADORの公式コメントは虚偽?ミン・ヒジン代表はすでにHYBEから回答を受け取っていたと報道

昨日ADORが発表した公式立場について、事実ではないという疑惑が提起された。

韓国メディアの取材によると、HYBEは22日午前10時頃ミン・ヒジンが提起した「HYBE傘下レーベルのBELIFT LAB所属グループILLITの、NewJeansコピー(模倣)疑惑」に関して、メールで返信した。この内容はA4用紙6枚に及ぶ分量であり、彼女が該当の文書をメールで受け取ったことが確認されたという。

HYBEが回答したタイミングは、ミン・ヒジンが決めた返信期限(23日)より1日早かった。

それでもミン・ヒジンは、回答を受け取った後にもかかわらず、22日の午後にコメントを発表し、「ILLITのNewJeansコピー疑惑」を主張し、コメント内で「今回のコピー事件はもちろん、HYBEがNewJeansに取ってきた一連の行為について正式に問題提起をした。しかし、HYBE及びBELIFT LABは過ちを認めず、言い訳をすることに汲々とし、時間を引き延ばしていた」と説明した。しかし、これは事実ではなかった。HYBEは彼女の疑惑提起が事実と異なるという内容を、すでに22日の午前中に返信していたからだ。

また、HYBEは4月22日、ADORの理事を対象に株主総会の招集を要求し、ミン・ヒジン代表に辞任要求を送った。HYBEは社内の監査チームを通じて、ミン・ヒジンが最近、ADORの経営陣の1人と手を組んで、HYBEが保有しているADORの株式(80%)をプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)に売却するように、HYBEに圧力をかけようとした状況を把握したと伝えられた。

HYBEの監査チームは、ミン・ヒジンがプライベート・エクイティへの売却圧力戦略が通用しない場合に備えて、独立法人を設立してNewJeansのメンバーを連れ出す案も準備していたとみている。ミン・ヒジンはデビューから2年未満のNewJeansの莫大な違約金リスクに備えて、NewJeansとADORの契約解約責任をHYBEに押し付ける戦略を準備していたという疑惑も浮上した。

これに対し、ミン・ヒジンは22日、公式コメントを発表し、ADORの経営権を奪取しようとしたことはないと主張。自身がILLITによるNewJeansコピー疑惑を提起するなど、内部告発をしたことで始まったHYBEの報復的な反撃を受けているという立場をみせた。

議論が広まると、HYBEのパク・ジウォンCEOは「今回の件は、会社の奪取計画が明確になった事案であり、これを確認して是正するために監査を開始することになった。すでに一定部分、会社内外を通じて確認された内容が、今回の監査を通じてさらに解明された場合、会社は責任ある主体に対して明確な措置を取るだろう」とし、「職員の皆さんは、現在報道されている内容にあまり心を奪われないでほしい。現在、責任ある主体は会社の正当な監査にきちんと応じず、回答を拒否している状況であり、彼らが主張している内容はほとんど事実ではないか、根拠のない主張に過ぎない」とコメントした。

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