ふるさとを愛した男性の「新秋田紀行」 県教育庁へ贈呈

秋田の自然や文化などを写真とエッセイで紹介する本が出版されました。

潟上市出身のフリーカメラマンが撮影したもので、秋田への思いがあふれるこの本が

子どもたちのふるさと再認識につながればと県教育庁に贈られました。

贈呈されたのは、フリーカメラマン桜庭文男さんの

写真とエッセイをまとめた「新秋田紀行」です。

三木爽史 記者

「こちらが今回贈呈された本です。中を見てみると、力強いなまはげの写真。

そしてなまはげの魅力が書かれています。」

桜庭さんは、1947年に旧飯田川町、現在の潟上市に生まれ、

フリーカメラマンとして日本の原風景を撮影し続けました。

月刊情報誌「あきたタウン情報」で20年以上にわたり連載し、

秋田の自然や文化などを写真とエッセイで紹介しました。

桜庭さんは今年1月に76歳で亡くなったため連載は終了しましたが、

桜庭さんの秋田への思いが詰まった連載の一部が1冊の本にまとめられました。

子どもたちがふるさとを再認識する機会にしてほしいと、

遺族から県教育庁へ贈られることになりました。

桜庭文男さんの妻 桜庭正子さん

「何年もかかって撮っている写真がほとんどですので、本人なりに伝えられる想いっていうかな、

皆さんに感じていただければ、まさに読んでいただければ、

本人の人柄、想いが伝わると思います。」

「新秋田紀行」は県内の中学校や高校、図書館など合わせて246の施設に贈られます。

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