当たり前ですが、価値観って人それぞれですよね。ですが「自分が正しい!」と価値観を一方的に押し付けてくる人がいます。今回紹介するのは、知人から聞いた『どうやっても埋まらない価値観の差を感じた』という職場でのお話です。
サービス残業を強要する昭和な上司
私が以前勤めていた会社は、昭和の香りが色濃く残る、古い価値観が根付いた会社でした。
「会社の言うことは絶対」という考え方の上司ばかりで、サービス残業が当たり前のように行われます。
私は当初から、この考えが理解できませんでした。
残業が必要であれば、残業代を支払って仕事をしてもらえばいいだけのはず。サービスで行うものではありません。
私はサービス残業なんてしたくないので、仕事は定時にきっちり終わらせて帰っていました。
「黙って会社に尽くせ!」
「会社に奉仕しないのは間違いだ」と思っている上司は、いつもどうにかしてサービス残業させようとしてきます。
そこまでしてサービス残業をさせたい理由が本当にわかりません。
そしてある日、いつものようにサービス残業を断ったとき、上司から
「黙って会社に尽くせ!」というハラスメントのかたまりのような発言が飛び出しました。
違法行為ですね
時代錯誤な価値観を押し付けられ呆然としつつも、私は
「サービス残業の強要は、違法行為です」と冷静に伝えます。
すると、違法だと言われるとさすがに直接的な表現は躊躇するようです。
ですが、それでも上司は
「そういうことじゃない」
「お前は冷たい」
「会社のために働きたいと思わないのか」
などと、グチグチしつこく文句を言ってきました。
価値観がここまで違うものなのか
上司の様子を見る限り、根本的に理解はしてなさそうだなと思いました。
『違法行為』だと言っているのに、サービス残業をしない方が悪とでもいうような上司。
私にはまったく理解ができません。おそらく本当に価値観が違うんだなと思いました。
ちなみにしばらくして私は転職をし、サービス残業を強要されない快適な環境で働けるようになりました。
まとめ
本来価値観は人それぞれなので、違うのは仕方ないことですが、押し付けていいものではありませんよね。会社のために働きたいからサービス残業をするわけではありません。何か理由があるのかもしれませんが、そもそも違法行為を押し付けようとするのはよくないですよね。
この上司のように、平気で強要してくる人もまだまだ存在します。そんなとき、相手に屈することなく自分の価値観を大切にしていきたいものですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:橘るい