サンフランシスコで中国青銅器の特別展「鳳凰の故国」開催

サンフランシスコで中国青銅器の特別展「鳳凰の故国」開催

19日、サンフランシスコ・アジア美術館「鳳凰の故国:青銅時代の曽・楚芸術展」で展示品を見る人。(サンフランシスコ=新華社配信/劉芸霖)

 【新華社サンフランシスコ4月23日】米サンフランシスコのアジア美術館で19日、中国湖北省出土の青銅器を展示する「鳳凰(ほうおう)の故国:青銅時代の曽・楚芸術展」が始まった。貴重な文化財263点(組)を通じ、中国の青銅文化を紹介している。

 両周(西周と東周)時代の出土品を中心に、現在の湖北省江漢平原に興った曽国(約紀元前1040~同400年)と楚国(約紀元前1030~同223年)の文化財に焦点を置いた。

サンフランシスコで中国青銅器の特別展「鳳凰の故国」開催

19日、サンフランシスコ・アジア美術館「鳳凰の故国:青銅時代の曽・楚芸術展」で、漢民族の伝統衣装「漢服」を着て展示を見る人。(サンフランシスコ=新華社配信/劉芸霖)

 湖北省博物館の張暁雲(ちょう・ぎょううん)館長は、楚文化の中で鳳凰の要素は突出しており、西洋でも吉兆の鳥として知られていると説明。鳳凰という展覧会のテーマは、東洋と西洋の人々に審美的共感をもたらす助けになると述べた。

 展覧会を見学した地元の高校生ナタリアさんは「これらの芸術品は中国古代文明の美を反映している」と話した。引率の女性教師は、米国の学生の多くは世界的に有名な兵馬俑に象徴される秦の文化をよく知っているが、「鳳凰の故国」から来た文化財が持つ物語は中華文明の幅広さと奥深さをより体現していると語った。

サンフランシスコで中国青銅器の特別展「鳳凰の故国」開催

19日、サンフランシスコ・アジア美術館「鳳凰の故国:青銅時代の曽・楚芸術展」で展示品を見る人。(サンフランシスコ=新華社配信/劉芸霖)

 今回の展覧会は、中国国家文物局が指導し、湖北省博物館とアジア美術館が共催。湖北省の荊州博物館、随州市博物館、宜昌博物館、襄陽市博物館が共同で開催した。中国が米国で開く文化財展としてはここ数年で最大の規模となり、7月まで開催される。

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