長期化に加え毒値も高い まひ性貝毒基準値超え山田湾海域でホタテガイ出荷自主規制 岩手県内で計9海域まで拡大

岩手県漁連は23日、基準値を超えるまひ性貝毒が検出されたとして、山田湾海域でホタテガイの出荷を自主規制したと発表しました。県内12海域のうち自主規制海域は合わせて9つとなりました。

山田湾海域で4月22日に採取したホタテガイを検査した結果、まひ性毒値は1グラムあたり11マウスユニット(MU)と、規制値4MUの約3倍となっています。
県漁連によりますと、ホタテガイはカキと比べると一度体内に吸い込んだ毒を吐き出すのに時間がかかるといいます。また、去年のこの時期は南部で100MUを超える海域、今年は北部でも100MUを超える海域が出ていて、長期化に加えて毒値も高く解除の見通しは不透明だということです。
まひ性貝毒で体重20グラムのマウスを15分で死亡させる毒量が1マウスユニット

<県内の自主規制継続海域>
〇北 部 2024年4月9日~
〇中北部 2024年4月2日~
〇宮古湾 2024年4月2日~
〇中 部 2024年4月16日~
〇大槌湾 2023年11月21日~
〇中南部 2024年4月16日~
〇釜石湾 2023年2月21日~
〇大船渡湾西部 2024年2月27日~

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