いま1番読んでほしい本 沖縄書店大賞に「リメンバリングオキナワ」

県内の書店員が、今1番読んでほしい本を選ぶことしの「沖縄書店大賞」が今月23日、発表されました。沖縄の戦後復興期から現在までの移り変わりを、定点撮影の写真で記録した「リメンバリングオキナワ」が大賞を受賞しました。

「沖縄書店大賞」は1年間に出版された本の中から、県内の書店員おすすめの本を選ぶことで、多くの県民に書店に足を運んでもらおうと毎年開催されているもので、ことしは書店員104人の投票で受賞作品が選ばれました。

沖縄部門で大賞を受賞したのは岡本尚文さん編著、當間早志さん監修の「リメンバリングオキナワ」。

右側通行から左側通行に変わった交通方式の変化や、埋め立て地がかつては海岸だったころを伝える写真など、戦後復興期と現代を同じ構図で比較できるよう構成されていて、およそ8割の写真はカラーで掲載しています。

また、撮影ポイントの風景を360度写真で見ることができる「Googleストリートビューに」つながるQRコードも各ページに掲載していて、かつての沖縄の風景の現在の様子をオンラインでも楽しめるようになっています。

岡本尚文さん
「できるだけ多くの皆さんに、記憶の扉をたたくというか、自分自身の生活の歴史みたいなことに気づいてもらうということを、目標として作っています」

受賞した3部門7作品は今後、県内の書店に特設コーナーを設置してアピールしていくということです。

第10回 沖縄書店大賞
絵本部門大賞
「大ピンチずかん2」 鈴木のりたけ著 小学館
小説部門大賞
「続窓ぎわのトットちゃん」 黒柳徹子著 講談社

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