和歌山大学に国際交流基金創設 塚本治雄氏が5千万円寄付

和歌山大学に、外国人留学生や留学を希望する日本人学生を支援するための基金が設置されることになり、きょう(4月23日)、大学で基金設立の原資となる5千万円を寄付した男性が出席して、基金設置の記念式典が開かれました。

目録を手にする本山学長(左)と塚本会長(中央)、同席した永井光代副会長(右)

和歌山大学に5千万円を寄付したのは、株式会社・賃貸住宅センターの取締役会長を務める塚本治雄(つかもと・はるお)さんで、きょう午後3時半から、和歌山大学の西1号館で開かれた式典では、塚本さんが、和歌山大学の本山貢(もとやま・みつぎ)学長に5千万円の目録を手渡しました。

塚本さんは、「和歌山大学への留学終了後、留学生に和歌山県で就職してもらえないかと考えている、という話を本山学長から聞き、和歌山県のためにもなると思い、基金の設立に協力することにした。計画通りに進めてもらいたい」と話しました。

挨拶する塚本会長

この後、本山学長が塚本さんに感謝状を贈り、「和歌山県内の高等教育機関として和歌山大学の担うべき役割を果たすため、この基金を有効に活用して和歌山県の教育や国際化、企業の人材育成にまで発展できるようしっかり努力していきたい」と述べました。

式典の後、塚本さんや本山学長らが和歌山大学の東1号館1階に設けられた留学生の交流スペース「塚本治雄国際交流スクエア」へ移動し、スリランカやベトナムからの留学生らが交流する様子を見学していました。

和歌山大学は、5千万円の寄付を原資として、塚本治雄国際交流基金を設置し、今後、外国人留学生や、留学を希望する日本人学生に対し、奨学金を送るほか、国際交流スクエアの充実をはかるなど、キャンパス内のグローバル化をはかることにしています。

下宿する学生の世話をしてきた塚本さんは、これまでにも和歌山大学に対し、大学の敷地内にジェンダーフリーのトイレや更衣室を設置するなど大学生を支援しています。

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