巨人が9日ぶり勝利で単独2位浮上!山崎伊が快投→鉄壁リレーで6度目の完封勝ち 相手のミスにきっちりつけ込む

 中日打線に立ち向かう山崎伊(撮影・佐藤厚)

 「巨人2-0中日」(23日、ひたちなか市民球場)

 巨人が9日ぶりの勝利で連敗を3で止め、単独2位に浮上。初回、坂本の左前打で先制すると、投手は山崎伊からの完封リレー。山崎伊は6回1/3を投げ、3安打無失点で2勝目を手にした。

 試合は初回、1死からオコエが左翼線二塁打で出塁。慣れない地方球場のグラウンドで、慎重に捕球する左翼・細川の動きを見て、好判断で一気に得点圏に進んだ。ここで打席に坂本。20日の広島戦から3試合連続の3番で、1-1からの3球目だった。高めに浮いたスラーダーを左前に運んだ。

 チーム4試合ぶり先制打は、坂本にとっても7日DeNA戦以来、出場11試合ぶりのタイムリー。6年ぶり開催のひたちなか市民球場で躍動した。

 「先制点を取ることができてよかった。(山崎)伊織を援護できるよう次の打席も頑張ります」

 甲子園、マツダと続いた先週の鬼門6連戦で、チームは3敗、3分け。この間、坂本も23打席無安打と不振に陥った。復調を印象付ける3試合連続安打で通算2339安打。歴代14位の山本浩二にも肩を並べた。

 四回には中日の守備ミスから、萩尾の左前適時打で追加点。投げては山崎伊から高橋、バルドナード、大勢と繋ぎ、今季6度目の完封勝利となった。

 お立ち台に立った山崎伊は2試合連続で地方球場での登板となり「すごいええ場所やなと思って投げてました」と笑みを浮かべた。リリーフを仰ぐ形となったが「いつも抑えてもらってすみません」と語り、「いい形で9連戦を迎えられると思います」と力を込めていた。

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