宮川大助・花子 5年ぶりNGK出演「座・漫才やな」「嫁はんは舞台に出るたびに元気になる」

宮川大助・花子 5年ぶり なんばグランド花月 本公演出演・公演取材会 (©吉本興業)

夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」の宮川大助(74)、花子(69)が23日、大阪・なんばグランド花月で行われた本公演に5年ぶりの出演を果たした。

花子は1988年に胃がんを患って一時休養。2019年12月には多発性骨髄腫(血液がんの一種)を発症して再び療養生活に入ったが、今年2月に大阪・寝屋川の成田山大阪別院で開催された「令和6年成田山節分祭」の追儺豆まき式に出席した。寄り添う大助と共に元気に豆をまいた後、「NGKの舞台に立ちたい。また劇場で!」と元気に宣言し、今回それが実現した格好だ。

車いすに乗った花子を押しながら舞台中央に移動した大助は、自身も椅子に座って漫才を行った。

花子が「こんにちは」と明るくあいさつをすると客席から割れんばかりの拍手が起こり、大助が「座ったままで漫才やります。これが本当の座・漫才」と言うと、会場中が笑いに包まれた。

続けて「花ちゃんがガンで腰を痛めまして、僕は椎間板ヘルニアで、申し訳ありません」。すると花子が「自分が病気して、初めて夫のありがたみを(感じた)。大助は)介護男子ですねん」などと面白おかしく語り、無事夫婦漫才をやりきった。

終了後、大助は「僕は不安だらけでしたけど、嫁はんは本番に強い」と絶賛。ただ、花子は「最初は車いすで出るって躊躇があったんですよ」とも語った。

楽屋では西川きよしや、オール巨人など芸人仲間で励まし合ったという。もちろん、お客さんにも2人は「ありがたいです」と感謝しきりだ。

「花子の姿を見たお客さんが『花ちゃーん!』って言った瞬間、客席から僕らにエネルギーが送られるんですよ。だから嫁はんは舞台に出るたびに元気になる」(大助)

現在、花子は抗がん剤治療中で回復に向かっているが、やはり闘病は過酷だ。

「治療の苦しさと戦ってます。(花子が)『生きるってこんなにつらいの』ってボソって言ったこともありますから。そうすると僕はシューンとなる」(同)

花子の介護は大助が行っているという。

花子が「看護師さんがビックリしてる。(大助は)導尿(カテーテル)もしてくれるので」と明かすと、大助は「どんな姿であっても元気であって、そばにいてほしい。今は2度目の恋をしています。今、一番尊きことを教えてもらってる」と感謝の言葉を並べた。

すると、花子は「2冊目の著書を執筆中」と返して、笑いに変えていた。

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