公共施設の電気をまかなう太陽光発電所の起工式 鹿児島・南九州市

鹿児島県南九州市に知覧特攻平和会館など、公共施設の電気をまかなう太陽光発電所が整備されることになり起工式が行われました。
災害時には、避難所だけに送電を行います。

今回、南九州市知覧町に整備される黒木山太陽光発電所は、一般家庭約320世帯分の年間の消費電力に相当する、1000キロワット規模の発電を行います。

起工式では南九州市の塗木弘幸市長や施設の設計、施工を行う企業の関係者が、工事の安全を祈りました。

南九州市・塗木弘幸市長
「本市の持続可能な社会への第一歩であり、未来への希望となるようにみなさんと共に祝福したい」

この太陽光発電所は、南九州市が2022年に宣言した温室効果ガス総排出量の実質ゼロを目指す『ゼロカーボンシティ』への取り組みとして、約7億4000万円で整備されます。

知覧特攻平和会館や体育館など近くの10の公共施設と、発電所を専用のケーブルでつなぎ、電力を供給します。

また発電所には、長寿命とされる蓄電池を導入し、安定した電力の供給が実現できるといいます。

さらに自然災害などで停電が発生した場合は、避難所となった施設だけに電力を供給します。

太陽光発電所の設計、施工を行う「ミタデン」の廣瀬和泉社長
「非常用設備を備えていることで災害時も一定の避難所に、安定した電力供給を行えることは地元のみなさんの安心につながる」

発電所は2025年4月の稼働開始を目指しています。

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