「これが終わりじゃない」日本代表候補・長崎日大の149キロ右腕がタイブレーク初戦敗退…手応えも【高校野球春季九州大会】

ダイナミックなフォームで速球を投げ込む長崎日大の西尾

◆高校野球春季九州大会1回戦 熊本国府2―1長崎日大(延長11回サヨナラ)(23日・さがみどりの森)

高校日本代表候補に選ばれた長崎日大のエース西尾海純(みいと・3年)が7回から登板。タイブレークに突入し、11回に1死満塁から唯一の失点となる決勝打を許し、涙をのんだ。

先月行われた高校日本代表候補合宿は長崎大会中だったため参加を辞退し大会に集中し、優勝して九州大会出場を決めた。長崎大会では自己最速の149キロをマーク。この日は先発の三丸悠成(3年)から引き継ぎ2番手で6回から登板し140キロ代前半の直球中心の投球で5三振を奪った。「長崎大会ではあまり調子が良くなかったけど、九州大会の2日前から感触が良くなった。この日の直球はうまくリリースできて回転のいい球でした」と敗戦にも手応えをつかんだ。

夏への課題は変化球。「追い込んでからや、粘られてから何を投げるか。これから練習してきたい」。九州大会は接戦で敗れ初戦敗退となったが「これが終わりじゃないので。悔しいけど練習して夏の甲子園を目指したい」と前を向いた。

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