「無料で使えると思った」有料画像を無断使用 市が業者に和解金「今後は確認徹底」

滋賀県近江八幡市

 滋賀県近江八幡市は23日、ネット上の有料画像素材を無断使用したとして、東京都の業者「ワーハ」に解決金28万1600円を支払ったと公表した。26日の市議会臨時会で専決処分として報告する。

 市子育て政策課によると、資料は学校関係者などが集う子ども・子育て会議で、市側が説明に使った冊子。2021~23年に計3回、子ども5人が手をつなぐイラストを表紙に使った。資料は21年10月から市ホームページに掲載した。23年9月に同社から「著作権者から独占的に利用許諾業務を委託されているが許諾がない」と連絡があり、翌月に賠償金を請求された。

 資料は子育て支援課(当時)の男性職員が庁内のパソコンで素材をダウンロードして作成。職員は「無料で使えると思った」と説明したという。業者の指摘を受けて市は、著作権者の確認などを徹底するよう庁内に通知。吉永和人・子育て政策課長は「著作権、著作料の有無の確認を怠った。今後は確認を徹底する」と話した。

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